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【1999年7月7日開設/2005年8月2日移設/2011年7月7日移設】
環境問題に関心をもつさまざまな立場のひとびとが出会い、自由に語りあい、ともに学びあうためのメーリングリストです。


過去の議論のまとめや用語解説

このページは,管理人グループによる,過去の議論のまとめや,用語解説を掲載します。何かご意見がありましたら,管理人グループ(admin[at]bluesky-ml.org,[at]は半角の@)までお気軽にメールをいただければ幸いです。


目次

項目番号内容最終更新
[No.0] 管理人グループからの過去のお知らせ1999年09月14日 21時36分
[No.1] 集会等の情報1999年09月07日 09時40分
[No.2] 紹介・引用された本やURL1999年12月21日 20時51分
[No.3] 遺伝子組換え1999年09月06日 19時39分
[No.4] 共有地の悲劇1999年09月09日 19時15分
[No.5] アイディア1999年09月24日 18時18分
[No.6] 自然と人間1999年09月07日 09時38分
[No.7] (未定)1999年09月14日 22時00分
[No.8] 文化の問題1999年09月11日 19時44分
[No.9] 各国の環境政策1999年09月07日 09時51分
[No.10] 食糧問題1999年09月07日 09時52分
[No.11] 素朴な疑問1999年09月07日 09時54分
[No.12] エネルギー問題1999年12月21日 20時48分
[No.13] 環境汚染問題1999年09月07日 09時58分
[No.14] (未定)1999年09月14日 22時00分
[No.15] 自然農法1999年09月09日 13時42分
[No.16] 環境問題と教育と躾1999年09月12日 01時02分

管理人グループからの過去のお知らせ (No.0)

[2]
参加ガイド
[39]
賛同呼びかけ人募集
[43]
設立主旨の確認
[98]
管理人の役割:管理人も議論の上では対等
[146]
メールソフトの振り分け機能利用のすすめ
[734]
まとめページ公開,メーリングリストに投稿する際に気をつけることメールの件名をつける際に気をつけること

集会等の情報 (No.1)

地球環境研究者交流会議
[12]
千葉県立中央博物館 環境教育セミナー
[72]
新潟水俣病特別講義@帯畜大
[74][132][198]
干潟シンポジウム
[154]
アフリカ写真展
[157]
静岡県立大学環境科学研究所一般公開
[158]
PRTR市民会議
[197]

紹介・引用された本やURL (No.2)

[45]
ヴァンダナ・シヴァ「生きる歓び」--イデオロギーとしての近代科学批判--(築地書館、2987円 原著1988)
[153]
綿貫礼子[編]環境ホルモンとは何か II 【日本列島の汚染をつかむ】,藤原書店,1998
[167]
戸田清「環境的公正を求めて」(新曜社)
[169]
市川定夫「環境学」藤原書店,1993
[172]
「不自然な収穫」Ingeborg Boyens著 光文社,1999
[179]
『ワールドウオッチ 地球白書1999-2000』(ダイヤモンド社),環境庁編『多様な生物との共生をもとめて 生物多様性国家戦略』(大蔵省印刷局発行),ヴァンダナ・シヴァ『生物多様性の危機 精神のモノカルチャー』(三一書房),ハムフェリー&バトル『環境・エネルギー・社会 -環境社会学を求めて-』(ミネルヴァ書房),堂本暁子『生物多様性』(岩波書店)
[210]
市川定夫『環境学』(藤原書店)
週刊金曜日編「買ってはいけない」
[941]で初出,[943][944][945][946]関連リンク集の紹介,[947][948][949][961]でフォロー。
[1196]
北村喜宣「環境法雑記帖」(環境新聞社)

遺伝子組換え (No.3)

用語解説
広辞苑第三版には「組み替え」としての用例が出ていますが,岩波生物学辞典第四版では「組換え」という表記で統一されています。recombinationの訳です。生物学辞典によれば,組換えDNA実験 (recombinant DNA experiment)の同義語で,下記のように説明されています(p.349-a)。

生物から抽出したDNA分子の断片や人工的に合成したDNAを,試験管内で酵素などを用いてプラスミドやウイルスなどの自己増殖性DNA(ベクター)に人為的に結合し,細胞内に導入して増殖させる実験,およびそのようにして得られた組換えDNA分子を用いて行う実験.1970年代に入って急速に発展し始めた技術で,従来の生体における遺伝的組換えを利用した交雑実験などと区別し,とくに組換えDNA実験とよばれるようになった.


育種と遺伝子組換えについて
[104][109][128][133][140][145]//家畜への遺伝的操作(従来の育種を含む)の是非の議論。一般論としては個人の倫理の問題に帰着するということで収束。[140][145]で,安全性の問題へと展開。
遺伝子組換えの安全性
[148]生態的影響[152]解決可能?
昭和電工トリプトファン事件
[159][161][164][166][167][169]
bST(遺伝子組換えウシ成長ホルモン)
[159][172][174][203]
米国のNGO,PSRASTによる「遺伝子組換え食品の問題点10項目」に関連して
[203][227][268]
表示義務化に関連して
[210][227][287]
遺伝子組換えによる病虫害防除の有効性について
[366][373][374][376]
安井至さんの「市民のための環境学ガイド」で問題点がまとまっているという紹介
[405]
コンウェイ教授の講演関連
[523][529][535]知的所有権など,経済的側面絡みの問題
農薬との問題の類似性
[530][536]農薬自体の功罪の話へ展開
経済的側面
[159][165][173][373][541]農薬と絡めて大儲けのシナリオ[551][557]フレイバーセイバートマトなど[570][574][617][622]

共有地の悲劇 (No.4)

用語説明
ハーディンが唱えた仮説で,「共同で使用されるあらゆる資源は,必然的にその資源の乱開発あるいは劣化を招かざるを得ない」意味で「悲劇」という。参考となる文献は以下の通り。
  1. Hardin, Garrett, "The Tragedy of the Commoms", in Science 162: 3859, 13 December 1968, 1243-1248.
  2. ジョン・マコーミック『地球環境運動全史』(岩波書店)
  3. Hardin G. (1983) The limit of altruism. An ecologist's view of survival(邦訳:「サバイバル.ストラテジー」思索社)
  4. David Feeny, Fikret Berkes, Bonnie J. McCay and James M. Acheson (1990) The tragedy of the Commons: Twenty-two years later. Human Ecology, 18: 1-19.(邦訳は『エコソフィア』第1号,1998,昭和堂)
  5. 秋道智彌「なわばりの文化史」小学館ライブラリー,1999
  6. 松田裕之『「共生」とは何か 搾取と競争をこえた生物どうしの第三の関係』現代書館,1995
スレッドの発端
[661]:詳しい説明を求む[667]
ヒューマニズムとの関係
[668][677][680][745][746][759][761][765][766](論旨確認?)[786]全人類に共通の倫理がないから地球法が必要?[792][793][794](どのような法で)どのような秩序を護るのかが問題([807][810]人間中心主義の問題へ)
共有地の悲劇は克服可能か?
[674]ハーディンの「共有地」の前提条件[682][684][685]~「自制」した方が楽しい状況を期待[703]~自然への「畏れ」[712]真の共有でないから悲劇が起こる(←[718]「共有地の悲劇」とは別の話)[729]経済的な問題設定が悲劇の源では?[738]そうはいっても他人の倫理観を安易に信じては利用されるだけで問題解決にはならない[739]共同体所有制(「真の共有」sensu 712)ならば制約可能[742]資源でもありそれだけでは捉えきれない価値も人間にとって存在する[789]生態学や経済学の成果を考えると,資源と見るの「も」有効[805]資源という言葉のニュアンスに引っ掛かり
規制の根拠となる?
[686][691][697]
リスク回避の場合
[687][690][696]
自然に対して「資源」だけでない見方を
[699][703][706]~もともと一側面だけを捉えたモデル
数理モデルで考えると
[705]~少人数でも全体の不利益が簡単に予測できるから人間は協力行動できるはず[708]共有者全体として利益が出るなら自制は起こらない(←[717]それもまた人間の性)[716]集団サイズと時間軸を入れて平衡解に至るプロセスを見たらどう見える?[728]経済学では「すべての人間は己の利益を最大化するように行動する」という人間像が前提条件[747]被食捕食関係のモデルが応用可能[758][760]
漁業の場では
[707][715]クジラやマグロを食べない人たちにとっては,食べる国の行為は資源の「ぶんどり」になる(←[722]持続的なら「ぶんどり」ではない)
応用可能性
[723]マンションの資産価値維持のための掟づくり[817]ゴミ処理の法規制など,もっと実際的な議論に展開したら?
海砂採取を例にとると?
[771]乱獲と外部性と利子率の観点で利己的な砂の採取業者の論理に対抗できるか?[785]倫理だけでは説得困難。砂を金属,砂の採取業者を企業などと置き換えれば我が身に迫る問いかけ[789]回答案1[795]回答案2[802]寿命以上のタイムスパンの現象には価値を認めにくい[811]回答案のまとめ

アイディア (No.5)

★裸地税
[160]で「裸地税」のアイディアが初出
[187]では税率の算出についてのヒントが出されました。
肯定的なコメントは、[191], [252]
[254]でも言及されています。
★お皿をなめる/拭く
[5]で初出。[102]でフォロー。[106]に好意的コメント+お茶で米をお椀に残さない[117]ナンでカレーを拭く
★都庁ビルにツイン大風車を
[59]で初出(ビル風を使った風力発電)
★保護したい土地を買い取ってしまう
[135]で初出。[138]でフォロー。[142]知床100平米運動の事例。[144]でも言及。
★実物を使わない昆虫標本のアイディア
[714]での提案=昆虫の義手・義足とヴァーチャル・リアリティー利用。[724]でフォロー=形態分類と教育目的には良いが限界あり。プラスティネーションはどうか。[727]実物以上の作り物の可能性は?[735]昆虫のプラスティネーションも甲虫なら既にうまくいっている。[751][775][780]
★就業時間を減らすと一石三鳥?
[843]で提案=雇用創出,持続的社会に近づく,食糧自給率をあげることに寄与。[858]サービス残業が増えるだけかも。[864]休みが増えるなら給料が下がっても良いけれど,国際競争力維持のためにノルマは減らないのでは?[870]残業割増率を50%以上に法律で決めれば雇用創出になるはず。[892]そういうことを放置させないためにも,こういうアイディアを国民的世論にせねば。
★自転車の町と新型リキシャ構想
[921]で提案。[922]マウンテンバイク技術の応用可能性。
[923]インドのオートリキシャ。
[927]人と車が棲み分ける「つくば」と,人間本位の「ジェイコブズの都市」。
[936]都市と田舎両方の長所をいかした都市づくりを。
[937]バリアフリーの都市の重要性,でも20 kmの通勤には自動車を使っている。

自然と人間 (No.6)

自然がなければ息が詰まる
[7][9][10]~人間は哺乳類だから[19][58]暇が必要[119][121]
環境問題はまず人間にとっての問題
[6][13][60]~議論の3つの水準[81]倫理の問題と尺度の問題[84]自然の能力と人工の能力・換金可能価値だけでよいのか?[90]交換価値と使用価値~交換できない価値[91]研究者の貢献ポイントは第3水準[92]複合的自然を「発見」することでなら,第2水準以下でも貢献できる[94]社会のために,という制約[96]「青空環境問題(勝手に)シンクタンク」構想[97]普遍性から個別具体性へ[99][103]倫理観のないデータは危険[107]その通りだが,第3水準が全てではないし,尺度は経済だけでない[114]尺度が複数の場合の重み付けは複雑[118]倫理を根拠にすることの難点(←[127]同意)[122]少数者軽視の問題点[123]環境経済学のCVMは住民意思の定量化手段?[125]地域軽視というリスクアセスメントの問題点[135][138][143]生態学の一般論ではなく,具体例ならではの問題意識[153]安全性の判断基準
環境問題に関心があるという人の生活態度は環境保護的か?
[19][22]~利便性とのバランス[32][38]~環境保護「自慢」に陥いる危険(←[60]冷静な価値観のぶつけあいになれば不毛ではない)[45][47][52]~価値観のゆらぎがある[56]快不快の総和による意思決定[60]~「無駄をなくす」という基準[64]~周囲みんなが同じなら不便でも我慢できる[67]豊かさと生活水準の指標=50年代,60年代の方がよい[68]主義主張としてではなく環境問題解決を考える
これからの科学技術
[61]過去への補償・複雑学[64][101]自然に可能なことと人間に可能なこと[134][155]科学と技術[162]進歩の制御は自由意思の抑圧か?[182]不可分では? 科学は,適切な教育がなければ,心の中の闇をつくる[184]技術進歩の加速度性~技術の進歩が需要をつくる状況[186]「吾輩は猫である」的伝統からすれば,技術万能論は欧米イデオロギーに過ぎない[192]文明生活は当たり前ではないことを意識する必要。技術者の責任[193]科学と技術は区別すべき場合もある[194]省エネ技術もあるから技術進歩は無駄ばかりではない(←[199]賛同)[195]西洋イデオロギーの恩恵と災厄[200]物質的に豊かでも殺伐としている・企業の価値観に縛られていることが環境問題が深く根付かない源
廃棄物と企業
[77][79][87]企業が自主規制するとは思えないから法規制が必要
理想とする環境
[100]ターザンごっこのできる町[119]結局は人間の心の問題

(未定) (No.7)

文化の問題 (No.8)

川に流す風習
[8][13][14][646]栗尾川での体験[798]上流と下流の人々の関係は?[799]壱岐では船を流すのを見,香椎付近では迎え火を見た[803]長良川の事例[808]1935年頃の博多湾では船がたくさん浮かんでいた[813]住吉大社の西では今は供物を集めての読経があるが流さない[818]阿賀野川では「川離れ」が進んで話題にならない[828]上流と下流の関係の歴史は不明だが,ゴミとしても考える必要
欧米型大量消費文明の席巻による価値観の変容
[21][45][49][73]日本で「生活が苦しい」というのは価値観がおかしいのでは?[83]アフリカの豊かさ[157][170]広告の影響
アーティストの先見性
[51][68][75][86][88][149]アースワークプロジェクト[181]元気を与える活動の大事さ
自然や環境は文化の母胎
[74][121]
身体性の復権
[144][147]
緑の恵み
[180]木の下での雨宿り
豊かさの指標・貧しさの指標
中澤[6]:豊かな自然を残す責任と「自己の幸福」「利己性」
横山[19](⇒今田[64]賛同)横山[61]:南の貧困と北の「豊かさ」
和田[49]:唯一、彼らに対して説得力のある方法は我々が彼ら以上に貧しくなることではないでしょうか?
後藤[54]:豊かな自然環境と豊かな人間的コミュニケーションの相互増幅的作用関係///この見地からすれば、中澤[6]の二項は対立軸ではない。
後藤[58]:購買力を得る過程まで含めれば「経済的にも豊か」ではない。⇒栗原[73]日本人って本当にお金持ちなんだね?
後藤[67]:50年代、60年代は豊かな時代。指標:人間的コミュニケーション、自然との身近なコミュニケーション、時の流れのゆったり度。
[74]:自然は文化の母胎であり、文化が環境を形成する。自然や環境の破壊は、文化や暮らしの破壊として捉えられる
横山[119]:身近な自然に目を向ける心のゆとり,その人をホッとさせる社会,そしてそう言う社会こそが地球環境と人類の未来を憂える想像力豊かな人を育むのだと信じています。///後藤[121]は関[74]の視点との等価性を指摘。中澤[144]:生命の緊張感、多様性の実感、生の豊かさの実感。///葛貫[147]は現代日本におけるこの緊張感の欠如が動物的(?)生命実感の欠如と関連している可能性を指摘。
後藤[155]:明治維新以来の貧困化:個人の社会的力の減少、社会的存在感の減少、社会的無力感の増大。
栗原[157]:「大自然」や「貧困」「飢餓」「内戦」と言ったアフリカに対するステレオタイプのイメージは、ほとんどがマスコミの仕業で、そういうイメージを抱いている人々自身の罪ではないでしょう。
後藤[195]:でも、平和と安全、飢餓と貧困は、まさに西洋イデオロギーの産物である、と思っています。そもそもが、西洋列強による世界征服(植民地侵略)の野望がなければ、それぞれの民が、ローカルな生活を彼らの掟で楽しんでいた筈なのです。
小宮[200]:確かに今の生活は、豊かと呼ぶには殺伐としているような感があります。
後藤[205]:【フリードマンの8項の幾つかの複合】=【社会的力(主観としては、社会的存在感)】///後藤[155]の貧困観とフリードマンの貧困モデルとの関連性を指摘。フリードマンモデルは必見
後藤[222]:///個人の社会的力の減退と利己的振る舞いの増大の関連性
後藤[253]:そろそろ、それ(和尚のようなくらしぶり)を貧乏というのはやめた方がよろしくないですか? ⇒ 横山[254]:そうですね。「心豊かな」暮らしと言いましょうか(スラング?笑)。
後藤[278]:知の探求を純粋に楽しめなくなったことも、貧しさの一つの指標になりますね。⇒ 横山[280]:社会全体が「ゆとり」を無くしています。
小宮[291]:快適で便利な生活は本当に豊かな生活なのか。
後藤[295]:子育ての困難性も貧しさの指標 ⇒ 長峰[317]:今の方が子育ては楽かも。
中澤[321]:全人的な豊かさが増すと子ども数が増すかも。
後藤[332]:豊かさの指標=自由な選択肢の多さ(こどもを産む産まないが選択肢となった) ⇒ 駒林[353]:とってもよい時代にうまれたもんだと思っています。
喜多[344]:中近東のアドベ(土塀式家屋とでも言おうか),その他,例え貧しくても,そこには特徴がある。
葛貫[355]:豊かさの指標=「ハチャメチャなモーツアルト」型の人材を社会が許容する程度。⇒ 後藤[363]同意。///喜多[364]はハチャメチャなタイプの方が信頼できる人が多いかも、と。
[358]:豊かさの指標:金銭、時間の余裕、コミュニケーション、将来展望;「子ども要らない現象」は貧困の指標。
横山[478]:「心豊かな」生活:(コウノトリの)お陰。
中澤[772]:森林的世界と「豊かな恵み」。
葛貫[779]:豊かさの指標:多様な自律・自立した文化圏の存在
豊かさの指標・貧しさの指標
中澤[6]:豊かな自然を残す責任と「自己の幸福」「利己性」
横山[19]:先進国では食料は過剰状態に見えますが,世界の飢餓人口は現時点でも約8億人に達し,来世紀の初頭から2020年付近をピークに食料の世界的逼迫が予測されています。その中で,耕地の不適切な管理や経済性の名の下に世界の耕作可能面積は年々減少し続けています。一方,日本では消費される豪華な食料を賄うために,国内の総耕地面積の約2.4倍(1200万ヘクタール)の農地を海外で使用しています。中略。今こそ豊かさの意味を問い直すべきです。
和田[49]:唯一、彼らに対して説得力のある方法は我々が彼ら以上に貧しくなることではないでしょうか?
後藤[54]:豊かな自然環境が再生されるということと、豊かな人間的コミュニケーションが再生されるということは相互増幅的に作用する筈です。///この見地からすれば、中澤[6]の二項は対立軸ではない。
横山[61]:そもそも現在の豊かさが,世界中のどこかの無知と貧困によって支えられていることを忘れないでくださいね。///ここでは「物質的富」と同義で使われています。今田[64]は横山[19]に賛同。
後藤[58]:結局、現代日本人は金持になったと思ってるけど、本当は、まだまだ貧乏であるのに違いない、と僕なんかは思っています。モノを買える力をもつことは、それ自体としては本当の経済的富なのではなく、その購買力をどのようにしてもつにいたったのか、という点まで考慮しないといけない。⇒栗原[73]アフリカじゃ一ヶ月400ドルで楽に暮せたのにな…。こんな国で生活できるなんて、日本人って本当にお金持ちなんだね?
後藤[67]:50年代、60年代((中略)頃の生活経験者としての実感を言えば(中略)人間的コミュニケーションも、自然との身近なコミュニケーションも、時の流れもゆったりとした、豊かな時代だった、ということです。
[74]:自然は文化の母胎であり、文化が環境を形成する。自然や環境の破壊は、文化や暮らしの破壊として捉えられる
横山[119]:身近な自然に目を向ける心のゆとり,その人をホッとさせる社会,そしてそう言う社会こそが地球環境と人類の未来を憂える想像力豊かな人を育むのだと信じています。///後藤[121]は関[74]の視点との等価性を指摘。
中澤[144]:本来の自然の中では自分の生命を守るためには常に緊張している必要があり,そのせいで逆に昆虫や植物の多様性がよくわかって,世界はこんなに多様な要素からできているのか,と実感されて,生が豊かになったような気がしました。///葛貫[147]は現代日本におけるこの緊張感の欠如が動物的(?)生命実感の欠如と関連している可能性を指摘。
後藤[155]:個人の社会的力の減少に伴う、社会的存在感の減少、社会的無力感の増大は、明治維新以来、わが国でも着実に進行して来ていると思われます。
栗原[157]:「大自然」や「貧困」「飢餓」「内戦」と言ったアフリカに対するステレオタイプのイメージは、ほとんどがマスコミの仕業で、そういうイメージを抱いている人々自身の罪ではないでしょう。
後藤[195]:でも、平和と安全、飢餓と貧困は、まさに西洋イデオロギーの産物である、と思っています。そもそもが、西洋列強による世界征服(植民地侵略)の野望がなければ、それぞれの民が、ローカルな生活を彼らの掟で楽しんでいた筈なのです。
小宮[200]:確かに今の生活は、豊かと呼ぶには殺伐としているような感があります。
後藤[205]:フリードマンの8項の幾つかの複合が、社会的力(主観としては、社会的存在感)でしょう。ですから、僕は、直上の文章で、「明治維新以来、わが国でも貧困化が着実に進行して来ていると思われます」と、言っていることになります。///後藤[155]の貧困観とフリードマンの貧困モデルとの関連性を指摘。フリードマンモデルは必見
後藤[222]:///個人の社会的力の減退と利己的振る舞いの増大の関連性に関する指摘
後藤[253]:そろそろ、それ(和尚のようなくらしぶり)を貧乏というのはやめた方がよろしくないですか? ⇒ 横山[254]:そうですね。「心豊かな」暮らしと言いましょうか(スラング?笑)。
後藤[278]:知の探求を純粋に楽しめなくなったことも、貧しさの一つの指標になりますね。⇒ 横山[280]:社会全体が「ゆとり」を無くしています。
小宮[291]:日本もアメリカの自由な資本主義を受け入れて、急速に
欧米化が進みました。それは、国民一人一人に、快適で便利な生活をもたらしたかもしれませんが、本当に豊かな生活をもたらしたのでしょうか?
後藤[295]:20数年間に及ぶ子育ては、今の社会、とっても大変です。これも、貧しさの指標となっている ⇒ 長峰[317]:今の方が、車、自動洗濯機、スーパーの普及など、負担は少なくなったように思います。
小宮[315]:貧しい人と豊かな人のギャップが開くに連れて、第三世界では、多数者の飢餓が深刻になっているその目の前で、穀類はより一層家畜に回されるようになっている。
中澤[321]:これが物質的豊かさでなく,精神的豊かさも含めた,全人的な豊かさへの進化であれば,もっと子ども数が増えるのかもしれません。そういう社会的価値観の変化を起こすことは可能でしょうか?
後藤[332]:世継ぎをつくることが「嫁の務め」であった時代に比べ、「子供を生む生まない」ということが自由な選択肢として加えられた、という点では「豊か」になっているかも ⇒ 駒林[353]:とってもよい時代にうまれたもんだと思っています。
喜多[344]:中近東のアドベ(土塀式家屋とでも言おうか),その他,例え貧しくても,そこには特徴がある。
葛貫[355]:この許容量が豊かさの指標になるかもしれません。⇒ 後藤[363]:そうですね。こどもは誉められることで意欲を高めていきます。///「この許容量」とは、「新しいものをつくり出して行く」「ハチャメチャなモーツアルト」型の人材を社会が許容する程度のこと。///喜多[364]はハチャメチャなタイプの方が信頼できる人が多いかも、と。
[358]:「子ども要らない現象」は、現代社会の「貧困」化の影響だと思います。金銭的にも時間もコミュニケーションも将来展望もけっして豊かではない
[379]:「貧しい」国の人々が「子供を産むことを望み、育てている」のは貧困ゆえという場合もあるのであって、単純ではないです。
横山[478]:(コウノトリの)お陰で「心豊かな」生活も得ましたし,子育てする自由も頂きました。
葛貫[749]:DDTは、使われない方が良いに決まっている。でも、一番必要としている地域は、貧しく、代替品を購入するのは困難
中澤[772]:日本を含む森林的世界では,世界ははじめからあり,万物に神が宿ると考えられてきました。これは,あくせくと生きなくても豊かな恵みが得られる森林という
環境のおかげだと思われます。
葛貫[779]:多様な自律・自立した文化圏が存在する方が、豊かだと思われます。でも、鎖国するわけにもいかず、・・・


各国の環境政策 (No.9)

ドイツ
[15][16][17][27]~ドイツでも個々人はピンきり[42][71]
日本
[18][20][24][64][69][78]新・農基法[85]人間の悪癖を加味した自浄作用のある政治体制を[101]林業政策[112]ダイオキシン対策[139]規制が中途半端(ディーゼル,タバコ,ポストハーベスト)[141]経済優先の弊害[173]政府・官僚は信頼できるか?[175]神戸住民投票[183]錦江湾開発問題[188]シーガイアの計画の杜撰さ[189]愛知万博跡地・沖縄サミット跡地はどうなる?/無駄な開発計画の,環境庁による差し止め[190]苫小牧東部地区開発の問題
イタリア
[25]
フィリピン
[49]
マラウィ
[53][80][89]Positive-Africa-ML
タンザニア
[130]観光開発とエコツーリズム[137]

食糧問題 (No.10)

輸入問題
[19][21][32][45][78]
食糧難
[29]~小人化遺伝子導入による解決?←[48]身体の大きさと資源消費は無関係[52]合意
南北問題と国内問題
[49][54][55][57]西暦2000年問題が顕在化の契機になる?[62]~庶民はどう備えたらいいのか?
遺伝子操作の是非
[76]ヨーロッパではどうなのか?[95]米国とEUの綱引き[104]優秀な乳牛のクローン技術がもたらすもの[109]スーパーカウ自体は「家畜」だから野生種と同列に論じるべきではない[128]理解するが個人的倫理観から受容はできない[133]実験動物と愛玩動物のストレス[140]納得→遺伝子組換え食品の問題は別[156]多国籍企業による土着文化の破壊の危険[165]養鶏では既にそうなっている[196]世界中で育種と病害虫の鼬ごっこ

素朴な疑問 (No.11)

電子メールは紙より環境保護的か?
[23][34]~本当はLCA (Life Cycle Assessment)しないといけない[35][36][37][38][63][81]
蛍光灯と白熱電球はどちらが省エネルギーか?
[102]ON/OFFが頻繁だと電球の方が省エネルギー
ヒトクローンの実用例はあるか?
[192]

エネルギー問題 (No.12)

風力発電
[34][40][44][59]~高層ビルに発電用プロペラをつけると効率的では?[187]生協のグリーン電気料金
ガスと電気の熱効率(なぜ欧米では電気コンロが好まれるか?)
[27][42]~自転車の普及は?[53]マラウィの水力発電[65][70][80]電気コンロはヨーロッパ流?
原発問題
[176]欧州での縮小と日本での拡大はなぜ?[178]米国の影響では?[185]資源エネルギー庁の「温暖化防止のため」という広告からすると,経済成長を前提としているのが原因か?
東海村臨界事故関連
[962]で初出。
[963]被害状況と対策ガイド[964]憤り[965]水抜き作業[966]防災対策の不備[967]γ線量の時系列データからの危惧[968]青い光=チェレンコフ光関連[969]システムのフォローアップの必要性,マニュアルの問題(→[971][972]でフォロー,[972]は原爆の危険にも触れていて,[973][975][978]でフォロー)[970]情報の不足と現場方面での経験,[981]ゲンゴロウ通信
【参考URL】
安井至さんの「市民のための環境学ガイド 時事編」
IAEAの見解
放射線医学研究所の放射線Q&A
科学技術庁のJCO関連情報
高木仁三郎さんの原子力情報資料室
グリーン電力制度とISO14000シリーズ
[1185]で初出。[1186]個人参加の可能性[1187]電気料金値上げになる?→[1188]で否定,ISO14000の効用?→チェック機能を巡る問題点[1189][1190][1191][1192][1193][1194][1195][1198][1201][1202][1204][1205]

環境汚染問題 (No.13)

対流圏のオゾン
[105]ドイツのオゾンアラーム[108]日本の光化学オキシダント[110]神戸での体験(126はdup.)[113]豊島区での体験[131]ドイツの場合,上昇気流の影響?
食べ物やタバコからのダイオキシン
[111]正確なリスクアセスメントを[112]発生源対策はお題目だけでは駄目[120]リスクアセスメントは一面で環境政策の退化・環境汚染財としてのタバコ[123][129]所沢ダイオキシン問題からの発想[153]所沢ダイオキシンは産廃起源が主だから別問題

(未定) (No.14)

自然農法 (No.15)

川口由一さんの自然農法
[28]川口由一さん,「H」という雑誌で対談[244][245]希望を託せるような,農業の構造転換の例としての川口さんの「自然農」[272]耕さない、追肥しない、農薬を使わない、という方法で、続ければ続けるだけ土地の生産性が高まる[274]作物を収奪するのになぜ追肥が要らないのか?[275]追肥をしない代わりに刈った雑草を残す[276]同一作物連作を避けること+田にひく水からの養分供給の効果[277]ある程度有機質がたまったら定常状態になるのでは?[279]本当の有機農法は手間とエネルギーがかかっている。追肥はしないが堆肥など有機の元肥はたっぷりという意味?(そうでなければ収支が合わないので「トンデモ」である)[282]20年ではまだ定常に達しないということ[286]植物質の堆肥を畑に敷き,草取りはするが,収穫後も刈り取らないことで,山の土のようにフカフカになり雑草も減ってゆく(二次遷移農法)[292]雑草を刈るときも根は残すのが川口さんの特徴+持続的循環のためにはある程度の規模が必要
マルチの工夫
[302]紙マルチ情報求む[303]各地の農試でやっているはず[304]ダイトウテクノグリーンの古紙再生マルチ[309]木酢含有マルチング紙[316]生協のちらし製手作りマルチ

環境問題と教育と躾 (No.16)

エコ・フォビア
[244](用語解説):エコロジー嫌悪症候群のこと;「動物について、あるいは生態系について、こわい話を聞かされ続けた子供はそのことを咀嚼できず、逆に目を背けてしまったり、無力感に苛まれたり、過剰にこわがってしまったりすることがあるのね。特に熱帯林の破壊みたいに子供たちにはどうしようもないことを教えられるとその傾向が強くなるの。それをエコ・フォビアって呼んでるわけ。」( 川端裕人 著『動物園にできること』文芸春秋(1999/3/20)中、U.S.A.ブルックフィールド動物園の子供動物園の企画担当者ケイティ・スリボフスキーの言葉)
小学校教育
基本理念を巡って
  • [244]:希望を託せる形で(エコフォビアを生まないように)
  • 中澤[266]:エコフォビアを避ける方法として「まだ小さな子どもに必要なのは環境破壊についての知識ではなくて,むしろ,自分たちがその中に入って遊べる自然環境ってこと。情動的な部分で自然と結びつくことが大切なのね。」;子ども動物園のアドヴェンチャー・パーク化の提案(上掲書、ケイティ・スリボフスキーの言葉);後藤[100]ターザンごっこのできる町と理念的に類似
    エコ・フォビアは仮説;「子どもに環境問題の提示をするべきではない」と結論するのは尚早;むしろ,「ターザンごっこのできる町」と両方与えるべき。
  • [270]:環境の問題を提示する時には、希望のもてるような取組と常にセットで扱うことが肝要

    具体的題材など
  • [244]:農業(の構造転換;なかでも自然農という思想の普及)
  • 駒林[251]:「食べ物の安全」は不適かも
  • 相川[370]:ハンバーガーに必要な飼料;ハンバーガー+ポテトチップス+チキンナゲットの出身地;ハンバーグステーキを料理して出る油の量;学校や各家庭で使っているリサイクル品;川の水質;生ゴミ処理;缶入りコーヒーの砂糖の量;情報収集;テレビ番組「宇宙船地球号」等々についての具体的方策と目的

  • 【Web-URL】http://www.bluesky-ml.org/