[BlueSky: 83] Re:80 マラウィ共和国の国立公園


[From] suka@nacri.pref.nagano.jp (SUKA, Takeshi) [Date] Tue, 13 Jul 1999 20:06:34 +0900

栗原智昭 さん

   須賀です。

マラウィの話、とても面白かったですよ。(前の日本人の「豊かさ」についての
話しも。)もっと体験談をききたいです。つづきを楽しみにしています。

わたしは今から10年以上前、学生の時に、バイトでためた金で2ヶ月間、ケニア
とタンザニアを旅行しました。はじめての海外旅行でした。ケニア山とキリマン
ジャロに登り、タンザニアのンゴロンゴロにサファリツアーにいきました。どち
らの国も、観光は重要な外貨収入源、なのではないかという印象をうけました。

ただの旅行者でしたが、アフリカのひとたちからは強い印象をうけました。アフ
リカ音楽にはまるきっかけになったのも、そのときの体験です。ナイロビやダル
エスサラームなどの都市にはディスコがあって、若者だけでなく年輩のおじさん
やおばさんも上手に踊っていました。教会でも、アフリカ風の歌や踊りがあって、
楽しかったです。

わたしは、ケニアの牧畜民のマサイの村に一晩とまりました。牛糞でつくった家
です。コンロはおぼえてないなあ。たしか牛糞をもやして火を焚いていた記憶が
あるのですが、よくおぼえてません。それから農耕民のカンバとよばれるひとた
ちの村にも行きました。ナイロビでたまたま友だちになったひとにつれていって
もらったのです。そこも、電気やガスはありませんでした。夜遅くなって、道が
真っ暗になり、月明かりもなく、星だけがいちめんに輝いて、わたしには足元も
みえないのですが、その友人にはみえるらしく、先にたってどんどん歩いていく
のを、わたしは見失うまいと必死でついていきました。突然家の入口があり、腰
をかがめて中にはいると、床のかまどで火が燃えていて、若い夫婦がその火のそ
ばにすわっていました。その友人はわたしのために鶏を一羽つぶしてごちそうし
てくれました。翌朝、友人はわたしのためにたらい一杯の水をくれました。これ
で顔やからだをあらいました。2kmはなれたところからくんでくるものだそう
です。トイレは、畑のそばに穴をほって、それをなにかの茎や葉でかこったもの
でした。

思い出すだけで、何か胸がいっぱいになってしまって、何もいえないのですが、
地球にはこんなところもあるんだということを、これからも何度も何度も思い
出すんだろうなと思います。

Positive-Africaというメーリングリストに興味があります。どうすればはい
れるんですか?

須賀 丈(すか たけし)
〒381-0075 長野市北郷2054-120
長野県自然保護研究所
TEL:026-239-1031
FAX:026-239-2929
e-mail:suka@nacri.pref.nagano.jp



▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。