[BlueSky: 691] Re:686 :目から鱗的発見!:共有地の悲劇しょ


[From] HIROKI Masato [Date] Tue, 31 Aug 1999 19:59:05 +0000

和尚さま、みなさま

広木@ICUです。

> なるほど(素朴ですね^。^)でも仰りたいことは分かりました。

私は複雑系全く分からないので、議論をする上での仮定は、極力単純にするよう努め
ております。

和尚さん(670)
> 私の理解では,共有地に関わる人々の自制の無さが悲劇を引き起こす元凶である
> というものでした。
> ですから,長い目で見れば悲劇の回避にはそのためのルールと,賢明な自制行為が
> もっとも合理的であり,人々にもっと賢明であることを教えている

わたくし(678)
> >「メタポピュレーション」あるいは「複数レベル淘汰」の考えに立てば、「ある
事象」
> >にたいして「賢明」な集団が「局所的」に成立する可能性はあると思います。た
だし、
> >「総ての事象」にたいして「賢明」である保証はないのでは。

和尚さん(686)
> と言うことは,どうしても悲劇的荒廃を避ける必要があり,分割不能な共有財の場
合は,
> 局所的な賢明さに惑わされず,総じて「規制」する必要が有ると言う結論になりま
すね。
> 「共有地の悲劇」は,規制強化の根拠として使えそうです。

ここで私(678)が「局所的」といったのは、資源管理に成功する地域もあるでしょ
う、ということで、短期的な利益を消費する「賢さ」とは違います。和尚さんの670
のように、文字どおり「賢明」である場合です(←なんか最初、『婆いです』と変換
されてしまった。おばかなことえり)。ただ、人間はものごとを、「長い目」では、
なかなか見られるものではないですよね、と強調したかったのです。規制と言うか、
契約と言うか、そういうものが必要である、という結論はいっしょです。そしてその
契約をいかに効果的に持続させるか。難しい問題です。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp.
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