[BlueSky: 32] はじめまして


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 10 Jul 1999 11:28:34 +0900

青空自由大学の皆様

はじめまして、葛貫由美子と申します。
中学生と小学生の子供を持つ主婦です。
学生時代は、農芸化学科で活性汚泥をいじったり、自然観察会を開くサークル
で活動をしたりしていました。
今は、子育ての傍らJICSTの抄録員として、主に水産分野の国公立研究所や
大学が発表した論文や報告書の抄録を作成する仕事をしています。
夫はスーパー・マン(スーパー勤務)です。

>先進国では食料は過剰状態に見えますが,世界の飢餓人口は現時点でも約8億人に
>達し,来世紀の初頭から2020年付近をピークに食料の世界的逼迫が予測されて
>います。・・・・・中略・・・・・・

食糧問題については、水産分野でも、水質や低質の汚染、養殖場の底質の劣化、
赤潮や貧酸素水塊の発生、乱獲による天然資源の枯渇、マイワシの激減による
養殖用の餌量不足(畜産業にも関係)など、多くの問題を解決すべく、種々の
研究がなされているようです。経済・社会的な問題も絡み、科学的な取り組みだけでは
一朝一夕に解決できない問題が山積されているようです。

>現実はどうでしょうか?一方で,環境問題や,健康問題に関心が有ると答える人が,
>スーパーでは傷一つない果物,シミ一つない大根を何の疑問もなく平気で買っていきます。
>そのスーパーへは当然のように車で出かけ,車の中はエアコンにコンポにカーナビです。
>これっておかしいと思いませんか?科学技術で何とかしろと言われるでしょうか・・・?

スーパーは立地条件にもよるのでしょうが、働く主婦の増加に伴い、週に何度かまとめ買い
するというパターンが増え、どの程度の広さの駐車場があるかが、来客数に影響するという
のが現実です。
流通の都合もあると思うのですが、大きさ、品質等の等級分けが済んだ箱詰めにされたものが
大量に出回っており、一番入手しやすいのだと思います。
「傷一つない果物,シミ一つない大根」でないものを、都会に住んでいる一般人が手に入れるに
は、農家→市場→小売り店という流通のどこの段階を改善すれば良いのか、経済的に成り立
つのか・・・・・。
生協や生活クラブ等のように、啓蒙的な活動をしているところで、いくぶん価格が高くてもOK
と、それに賛同した買い手がいるところはよいのだと思いますが。

科学技術だけで何とかできる問題ではなく、個々人の意識の問題なのだと思いますが、
バブリーな世界の崩壊に伴う混乱もあって、知っていること、感じていること、やっていること
が、ちぐはぐなのが現状なのだと思います。
良い環境は欲しい、そのために、経済的な負担や多少の不自由を我慢する覚悟があるのか、
「環境税」のようなものも関係してくるのかもしれません。

子供達に、どのような世界を手渡すことができるのかと思うと暗くなりますが、ゲームのように
リセットができなく、「no more trouble」と唱えて振ればすべてが解決する魔法の杖を持っていな
い以上、成功・失敗それぞれについて正確な記録を残しながら試行錯誤してゆくしかないのか
もしれません。

研究の現場から遠ざかっているので専門的な発言はできず、
おばさん感覚のつぶやきが多くなるかもしれませんが、いろいろ、勉強させて下さい。
宜しくお願いいたします。

Y.Kuzunuki <kuzuny@geocities.co.jp>










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