[BlueSky: 141] Re:139 汚染物質について


[From] can32960@pop07.odn.ne.jp (yuichiro) [Date] Mon, 19 Jul 1999 23:58:27 +0900

水崎さんはじめまして。小宮といいます。

>様々な大気汚染についての意見が出されて居るようですが、ちょっと一言申し上げま
>す。
>
>自動車による大気汚染について、キャタライザーのお話しが出ておりました。
>しかし、排気ガスの浄化能力については、おおいに疑問をさしはさむ点があります。
>計測は、いわゆる10・15モードにおける浄化能力であって、実際の状態とは違い
>ます。更に、この試験用に特別に訓練された人間がアクセルの操作をしています。別
>に、燃料消費効率を計測するのが目的でテストしているのでは在りません。
>
>更には、バス、トラックは産業優先の政策から野放しにされて居ます。例の黒煙がも
>うもうと吹き出す光景は、やっと規制がかかってきたようですが、、、、
>
>タバコの煙については、以前消費者団体が添加物の内容表示をもとめた事が在りまし
>たが、その時は、味に直接関わる事であり、添加物名と配合については明示できない
>と回答があった記憶があります。
>したがって、煙草の煙に何が入って居るのか極めて不透明です。
>
>農産物のポストハーベストについての政府の反応も非常に不可解です。
>長期間、輸送するので強い薬を使うのは判りますが、それを輸入物のみに使用できる
>のはなぜでしょうか。
>健康を害する薬剤なら、全面的に使用禁止にすべきと思いますが、、、、
>
>この様に、産業もしくは企業団体の不利益になることには、非常に及び腰な政府は、
>誰のためにあるのでしょうか?

非常に理不尽に思う事って多いですよね。環境を破壊する様々な
汚染物質、危険な農薬、化学薬品。昔はそんな物なくても生活できて
いたのに、なぜさっさと規制しないんだろうか?たばこの煙の中には
約400種類化学物質が含まれており、これまでに確認されている
発ガン物質、発ガン促進物質は約200種類(ベンツピレン、シアン化水素、
ベンゼン、一酸化炭素、ダイオキシン、ポロニューム等)と言われて
います。かんきつ類に使用されるポストハーベストのOPP
(オルトフェニルフェノール)には強い発ガン性と催奇形性があることが、
東京都立衛生研究所の調査により確認されています(厚生省はその後の
再試験でこれらが見つからなかったとして、OPPを認可した)。また、
食品に含まれる様々な化学添加物、合成洗剤に含まれる環境汚染物質。
こんな危険なものを、なぜ放っておくのか?

これはやはり、現代の生活というものが、非常に経済と密着している
せいだと思います。ポストハーベストは、アメリカとの貿易摩擦解消
のために、認可が必要でした。日本からの自動車や電気製品の輸出の
見返りとして、アメリカがかんきつ類の輸出を行っていたのです。また、
我々の社会が資本主義社会である限り、どんな企業もものを売らなくては
成り立ちません。常に新製品を開発して、需要を求めなくてはならない
のです。そして、どんな公害を出している製品にもそれで生活している
人達がいます。その製品を規制する、というのは、その人達の生活を
奪う事に直結してしまうために、政府もあまり急な対応はとれないのでは
ないでしょうか?僕も電気会社に勤めていますが、政府が急に、地球の
温暖化をすすめる電気製品は、必要最小限のものしか売ってはならない、
とか、汚染物質を排出する電気製品は製造禁止、とかいったら、すぐに
つぶれてしまって、明日から僕は職探しをしなくてはならなくなるかも
しれません。

もちろん、だからといって僕らが黙ってこの状況を受け入れるべきでは
ないと思います。大切な事は、もし政府や企業が規制できないのであれば、
我々個人個人が正しい知識を持って、正しい製品を選ぶ、危険な製品は
買わない、という姿勢を持つ事ではないでしょうか。そして、それが社会の
常識になるくらい浸透するならば、きっと企業の方も対応を変えていくし、
政府も規制に向けて、重い腰をあげるようになるかもしれません。

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yuichiro komiya (小宮祐一郎)
e-mail:can32960@pop07.odn.ne.jp


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