栗原さん
須賀です。
Positive Africa MLの紹介、ありがとうございました。返事がおそくなって
ごめんなさい。今日、登録希望のメールを管理人に送りました。
転送していただいたタンザニアにおける観光開発の記事も、たいへん興味深い
ものでした。
> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
> 例えば、ngorongoro conservation area authority(NCAA)はタンザニ
> アの保護区で一番、観光の収入があります。多分年間2〜300万ドル
> は入ってきてると思います。(今はもっとかも)
> NCAAは他の国立公園と違い保護区の中にマサイ族が住んでいます。
> "CO-EXISTENCE OF PEOPLE AND WILDLIFE"という政策を行い原地人、
> つまりマサイの人に環境保護の為の観光開発を理解してもらおうとして
> 始めたものです。
> しかし現状はインド人、白人資本のホテルが次々と建ち、
> 今ではそのホテルで働く人たちの村までできました。
> そして隣接しているlake manyara national park一帯では、その観光の
> おこぼれを狙ってmto-wa-nbu villageに爆発的に人が集まってしまった。
> 結果manyara湖自体は侵食により湖面積が激減し、水質汚染であらゆる
> ところに多大な影響が、ここ10年間で出てきました。
> 最終的にはその観光開発を許可する人にまで行くけど、問題はタンザニ
> アの観光産業が外国の資本に頼り過ぎている点だと思う。
> 恐らくタンザニアに入ったほとんどの観光収入は再び外資系観光会社を
> 通して外に流れていっている。
> 外資系航空会社、振り込み先銀行などの大きな組織から始まり、最後に
> 現地人が手にするのはほんのわずかなお金。
> 観光はやっぱり現地に収入が入ってきてこそ、利のかなった観光と言え
> ると思います。(後略)
> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
わたしがタンザニアを旅行したのは1986年です。当時はまだ確かウジャマー
という「アフリカ型社会主義」をやっていて、西側資本はほとんど入っていな
いという印象をうけました。となりのケニアにくらべて、工業製品のたぐいが
商店にも非常にすくない、という感じがしました。わたしは4泊5日の安い
ツアーで(うえの記事にもある)ngorongoroとlake manyaraにサファリに
いきました。 どこかの村の素朴な安宿に泊まりました。当時ももっと高価な
宿泊施設はあったと思いますが、おそらくその後大きく変わった部分もある
のでしょうね。経済政策の変更がこのような大きな変化をもたらしたのだと
したら、これはそれ自体が非常に大きな議論のテーマになりそうですね。
Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp
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