葛貫です。
昨日のつけ足しです。
海洋法が批准され、平成9年から、主要な魚種については、漁業資源の維持管理
のため、再生産量、自然死亡率、新規加入量等を推定し、生物学的総漁獲可能量
を推定して、その年の漁獲量を設定する総漁獲可能量管理制度が、導入されました。
まだ、各魚種の生態が明らかになっていない部分が多く、その算出法が検討されて
いる段階にあるものも、多いのですが・・・・・。
そこで、クジラ類(魚類ではないけれど)やマグロ類の漁獲が、生物多様性の保持に
絡んで、問題になってきています。
クジラやマグロを食べる習慣がない国から見ると日本は、世界の共通資源である
これらの絶滅の危機にある種を、「ぶんどって」いることになってしまう。
近年、クジラ類については、いろいろ調査して適正な漁獲可能量を推定し、漁獲を
許可してもらおうとしているのですが、調査法や統計処理法等について、あれやこ
れや問題点を指摘され、データの信憑性がないなどと言われたりして、一向に進
まないようです。
マグロ類については、まだ、問題にあがってそれほどたたないのですが、回遊性の
魚類だと養殖もできないし、遠からずマグロのお刺し身が食べられなくなってしまう
日が来るかもしれません。
国際間の問題は、難しいです。
Y.Kuzunuki <kuzuny@geocities.co.jp>
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