中澤です。
横山さんの問題提起へのコメントその２です。
> 現実はどうでしょうか？一方で，環境問題や，健康問題に関心が有ると答える人が，
> スーパーでは傷一つない果物，シミ一つない大根を何の疑問もなく平気で買っていき
> ます。そのスーパーへは当然のように車で出かけ，車の中はエアコンにコンポに
> カーナビです。
>
> これっておかしいと思いませんか？科学技術で何とかしろと言われる
> でしょうか・・・？
おかしいと思います。技術開発の影響をすべて予測することができない
以上，技術ですべての問題を克服することは不可能と思います。
であるならば，なるべく環境負荷の少ないライフスタイルをとるという
のが（ベストかどうかはわかりませんが）自然な選択と思います。
でも，たぶん，「何の疑問もなく」買う人は，そんなに多くないんじゃ
ないかと思います。生活の利便性と問題意識のバランスで，利便性を
とっているということではないでしょうか。
ぼく自身は，身体を動かす方が幸せに思うので，車は免許さえもっていません。
半年間アメリカ合州国の田舎町（Pennsylvania State Universityというところ）
に留学していましたが，徒歩で過ごしました。スーパーからカートをがらがら
引いてアパートに帰るのも，なかなかいいものです。健康な人の足は，歩くために
ついているのだから，ある程度は使った方が気持ちがいいのが道理です。
ただ，足が弱い人や身体が弱い人に，自分と同じことをしろとは言えません。
バランスをどの辺でとると幸せかということが問題だと思います。
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/mf_a04.htm#19980413
にも，この関連のことをちょっと書きましたので，関心のある方は
お読みいただいて，ご意見いただければ幸いです。
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Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
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