[BlueSky: 108] Re:105 空気中のオゾン濃度について


[From] Minato Nakazawa [Date] Fri, 16 Jul 1999 10:36:45 +0900

中澤@東京大学人類生態です。

池田さん,こんにちは。

> 日本でも昔は、首都圏などで警報が鳴らされたと、聞いています。いまは、車のエ
> ンジンに取り付けられたコンバーターによって二酸化窒素の排出は抑えられ、問題
> はなくなったように見受けられますが、実際にそうなのでしょうか。首都圏などで
> は、夏の暑い日、どれくらいのオゾン濃度が測定されているのでしょうか。もしご
> 存知の方がいましたらおしえてください。
オゾンとしてではなく,光化学オキシダント(大気中の炭化水素や窒素酸化物が
太陽などの紫外線を吸収し、光化学反応で生成された酸化性物質の総称)として
大気汚染防止法に基づいて,全国の測定局で測定されています。

http://www.erc.pref.fukui.jp/erc/measure/m-ox.html
の測定方法からすると,オゾンが主だとは思うのですが。

http://www.nies.go.jp/japanese/eic-j/ei_guide/d003d9.htm
によれば,実費でデータもコピーさせてくれるそうですが,環境庁大気保全局
大気規制課によってまとめられた「日本の大気汚染状況」(ぎょうせい)という
市販品もあります。人類生態学教室には昭和50年版しかないのですが,それに
よれば,光化学オキシダント測定局は昭和43年度(1968年)に2都市2局だけで,
昭和45(1970)年に光化学スモッグによると思われる被害が初めて発生して以来
測定局が増え,昭和46年度には38都市68測定局,昭和49年度には282都市519測定局
にまで増えています。

探してみたら,
http://himawari.kix.or.jp/~ktr/kankyo11.htm
に割と新しいデータがありました。

http://www2.pref.hyogo.jp/JPN/ELS2/e215000j.html
兵庫県のデータを見ると,あまり改善していないみたいです。

=====
Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。