[BlueSky: 75] Re: ロック魂とエコロジー


[From] altalife@yomogi.or.jp (altalife) [Date] Tue, 13 Jul 1999 05:27:32 +0900

On Mon, 12 Jul 1999 18:34:38 +0900
suka@nacri.pref.nagano.jp (SUKA, Takeshi) さんwrote:

> ロックとエコロジー。面白い話題だなあ。ロックに興味をもつような最近の
> 若いヒト(わたしは34歳なのでジョン・レノンの定義ではもう終わってる?)
> は、エコロジーにも興味をもっているんですか?

まあロックといっても日本では大衆音楽ですから。それぞれだと思います。

> 60年代、70年代に米国でカウンター・カルチャーがもりあがったとき、環境
> 保護運動、ベトナム反戦運動、公民権運動などが、ロックやヒッピーなんかと
> 雰囲気的にむすびついていたというイメージがあります。わたしは当時子ども
> だったので、そういうことはあとで本で勉強したのですが。それで、そういう
> 「若者の反乱」みたいなことは、同時期にフランスや日本やブラジルなどでも
> 起こった、と聞き及んでいます。
>
> そういう動きによって生じた社会的な意識の変化は、そのあとの時代の考え方
> にどういう影響をもたらしたんでしょう。米国などではそういう動きに身を投
> じたひとたちが社会の支配的な価値観に対してオルタナティブ(対抗勢力)を
> つくっていき、その一部が現在の環境運動の勢力にもつながっている、という
> イメージを漠然ともっています(正しいかどうかわかりませんが)。日本では
> どうなったんだろう?

大きな意味ではその流れがアメリカのエコロジー運動やこうして僕らが恩恵を得
ているオンライン文化などにもつながっていったという話です。日本でも同じよ
うな流れがあるようですよ。有機農産物の宅配を仕掛けた方々や環境問題の本を
出されている出版社の方などにも学生運動を経験された方も多いようです。

> (正しいかどうかまったくあやしいですが)「ロック魂」もこのシニカルさと
> 関係があるんじゃないかとわたしは考えたりしています。「地球にやさしい?
> ふざけんじゃねえ!!」と皮ジャンをはおってエレキギターをたたき割ったら
> クールでかっこいいです。自分ではそこまでやらなくても、そんな冷たいシニ
> カルな姿勢にも「ロック魂」みたいなものを感じてイイ、とシビレるひとは、
> わたし以外にも結構いるんじゃないだろうか。

まあシステムに対する反抗ですよね。だから環境ファッショのような流れが今後
生まれるならロック魂を持った人はそうした反応もするんじゃないでしょうか。
でも、環境破壊を生み出すようなシステムには元々、俺たちゃ入ってないぜとい
う意識を持つミュージシャンもいると思いますけど。

> この「ロック魂」は、日本ではどんなふうにして環境問題とむすびついてい
> くんでしょうか?

まだわかりませんね。日本ではロックが反体制である時代は終わりましたから、
ロック総体としての何かの動きが起こるということはあまりないかも知れない。
でも、ナウシカやトトロを見て育った世代がミュージシャンなどになっているこ
とを考えるとそうしたメッセージを持った歌が世に出ていくことも多くなるんじ
ゃないでしょうか。

> なんてことをいうとずいぶんえらそうですが。でもこういう主義主張として
> ではなく環境を考える、という姿勢はなかなかわかりづらいらしく、よく誤
> 解されてつめたい視線をあびます。ところがわたしはこういう「逆境」がと
> ても好きで、「ロック魂」ならぬ「サルサ魂」だか「サンバ魂」だか「アフ
> ロ魂」だかがフツフツとたぎってくるのです。

これまではイデオロギーを持った環境保護が主体でした。たしかに須賀さんが言
うような質的な転換が必要なのかもしれないですね。

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上岡 裕 "altalife"
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