[BlueSky: 67] 豊かさと生活水準の指標 Re: [BlueSky: 61] Re: 複雑学?


[From] Ken Goto [Date] Mon, 12 Jul 1999 17:54:09 +0900

和尚、紺野さん、今田さん、みなさん。
後藤@帯畜大です。

和尚:
> 人間の欲求は限りが無く,私もやりたいことは山ほどあります。今までは科学技術がそ
> れを可能にしてきたのも事実です。しかし,立ち止まって考えてみると科学技術が可能に
> したのは,資源の一時的消費効率を飛躍的に高めた,言い換えれば未来の資源を
> 現在に,一気に消費させただけで,新たな資源を創出してくれたのではなかったのです
> 。
> その事に気づいた今,それでも「もっともっと」と希望するのは無邪気すぎると言わざ
> るを得ません。そしてそれがあたかも可能なように吹聴するのは科学者として知的誠実さに
> 欠けると考えます。ですから,人類の持続的生存のために私たちの生活水準が1960
> 年代に,あるいはもっと前に下げる必要があるということなら,私は同意します。
>
> そもそも現在の豊かさが,世界中のどこかの無知と貧困によって支えられていることを
> 忘れないでくださいね。そう言う意味で前投稿では「豊かさの意味」と申し上げたのです
> 。それでも「もっと豊かさを」と言われるのであれば,どうぞご自由にと言うしかありま
> せん。
⇒⇒⇒個人的価値観として、僕も全く同感です。

ところで、和尚。和尚の煩悩とはなんでしょうか?  それは、さておき、、、、

生活水準を下げるという話。僕も、どこそかの環境関連のMLでいつか話題にし
たことがあります。実際のところ、僕自身の好みとして、50年代、60年代の
方が余程好きです。生活水準も高かった。車もクーラーも電話もましてや携帯電
話もないじゃないか、、、という反発はすぐ聞こえてくるわけですが、その頃の
生活経験者としての実感を言えば、そのようなものはまるで必要のなかった、人
間的コミュニケーションも、自然との身近なコミュニケーションも、時の流れも
ゆったりとした、豊かな時代だった、ということです。

発展途上国を訪問された方の多くが語っていらっしゃるように、モノ的には貧乏
だけど、人々の暮らしは豊かで明るい、、、そう、思います。

「豊かさ」の内実については【58】(モノと時間(日本人は金持か))でも述
べました。

後藤 健
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生命を考える http://www.obihiro.ac.jp/~rhythms
帯畜大 生物リズム学 Phone (& Fax): 0155-49-5612


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