[BlueSky: 96] Re:[BlueSky: 92] 研究者の存在価値


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Thu, 15 Jul 1999 13:55:37 +0900

後藤さん,MLの皆さん

Ken Goto さんは書きました:
>複雑学を待つまでもなく、人間の知的能力(ないしは予測力)には限界がありま
>す。例えば、どんなに科学が進歩しても、生物進化の具体的な道筋は、誰にも予
>測できません。どの男(個人)とどの女(個人)がカップルになるかだって予測
>できません。

愚僧の拙文を引用していただき恐縮です。
複雑学を志向していて気づいたことですが,複雑な現象の具体的な実像や未来に
ついて考えれば考えるほど「普遍性」からは遠ざかります。多くの場合,個別具体的
でその時一回限りの真理と言うことです。

ですから,後藤さんが考えられている様な,環境への働きかけに関する合意形成
の問題についても,ある程度以上接近した後は普遍性は無く,個々に考えた方が
実りがある議論ができると考えます。

試しに,身近にある環境問題をML参加者から募集し,実名がまずければ仮名にする
なりして具体的に各人の意見を聞いてみたら如何でしょうか?その上で,このMLでの
結論を出してみるのです。

NPO「青空環境問題(勝手に)シンクタンク」構想なんて面白いと思いますが・・・・

私,また変なこと言ってます・・・・?

Kazunari Yokoyama, Ph.D.
Soil Microbial Ecology Lab.
National Institute of Agro-Environmental Sciences, Japan
Phone:+81-298-38-8300
Fax:+81-298-38-8199


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