[BlueSky: 157] Tokyo&Toyama; Photo Exhibition


[From] 栗原 智昭 [Date] Thu, 22 Jul 1999 19:47:56 +0900

Environ, BlureSky各ML会員のみなさま(同時登録です。重複失礼します)


栗原@福岡(今は東京)です。

今回は半分「土産話」、半分「PR」です。


 青年海外協力隊員としてアフリカのマラウィ(アフリカ南東部)に3年間住
み、国立公園での調査などに携わっていました。

 日本人にとってのアフリカのイメージのひとつは、
「広大なサバンナの草原にゾウとキリンとシマウマとライオンがたくさ
ん!!!」です。はっきり言って、現地に行くまでの僕の中のイメージも似た
ようなものでした。


 しかし実際に現地に行ってみるとマラウィの国土のほとんどがサバンナ林地
帯。飛行機の中から見た「一面の大草原」は、マメ科の疎林が切り開かれた後
のメイズ(トウモロコシ)の畑でした。
 ライオンを初めとする多くの野生動物たちは急激に数を減らし、公園周辺に
住む地域住民や年配の人たちを除くと、現地の人たちは日本の子供たちより動
物のことを知りません(ヒョウの写真を見て、現地の子供たちが「タイガー」
と言ったときはショックでした)。
 薪炭材の採集と畑の拡大のために森林はどんどん狭まり、今や保護区・公園
の中の森さえ、薪炭材伐採の被害を受けています。
 この国の国土がもともと持っていた自然の豊かさ、生物の多様性に比べれ
ば、きわめて深刻な自然破壊を受けていました。それでも多くの在留日本人の
目には「自然が豊か」と写るようです。


「大自然」や「貧困」「飢餓」「内戦」と言ったアフリカに対するステレオタ
イプのイメージは、ほとんどがマスコミの仕業で、そういうイメージを抱いて
いる人々自身の罪ではないでしょう。
しかし、日本が多額の海外援助をしているし、これからもそうであろうと思わ
れる現状があります。それを考えると、やはり一人でも多くの日本人が、海外
の国々について、あるいは自然保護・環境保護の現状について正しい見識を持
つことで、日本の海外援助の方向性がよりよいものになって欲しいと願わずに
はいられません。

だからこそ、こうして海外の現場で生々しい体験をしてきた僕のような者たち
が、そのナマの体験・知識を日本で語っていかなければならない、と思ってい
ます。



そんな思いも込めて、下記のような写真展を開催致します。

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栗原智昭写真展・ロボットカメラが見たアフリカの野性

場所;ボンカラー・麹町フォトギャラリー(入場無料)
   〒102-0083 東京都千代田区麹町3-10-2
   (地下鉄麹町駅または半蔵門駅下車・麹町学園となり)
   Tel 03-3261-3322 / Fax 03-3234-8225

期間;平成11年(1999年)7月23日(金)〜8月4日(水)
   ただし、7月29日(木)は休館

開館時間;平日・午前10時〜午後7時(最終日のみ3時まで)
     土日・午前11時〜午後5時

出展内容;赤外線センサーを利用した無人撮影装置(ロボットカメラ)でアフ
リカ(マラウィ)の野生動物(クロサイ、ゾウ、インパラ、セーブルなど)を
撮影した写真モノクロ・カラーで合計30点。アフリカでこの類の手法で野生動
物の写真を撮影した例は珍しく、非常に貴重な写真です。

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<<!!そして富山でも!!>>

「第4回世界自然・野生生物映像祭in富山」(同年8月19〜22日富山市)
で、ほぼ同じ内容の出展が内定しています。こちらは詳細未定。このイベント
自体に関しては下記のHP参照してください。

 http://www.naturechannel.org

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お問い合わせは私信でお願いします。

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栗原智昭<KURIHARA, Tomoaki>  福岡県春日市
e-Mail <tomo.kurihara@nifty.ne.jp>
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以上の案内は転載自由です。


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