[BlueSky: 302] 自然農法:紙マルチもとむ


[From] Nagamitsu Teruyoshi [Date] Thu, 5 Aug 1999 12:53:16 +0900

自然農法関連のはなしです。ながみつ@札幌です。

作物の無機栄養を、無機物由来から有機物由来にきりかえた場合、
ふつう、作物の収量が一時的に減少します。
その減少の理由は、有機物が分解して無機栄養を放出するのに数年かかるから、
と一般には説明されています。

つまり、化学肥料は施肥した分がすみやかに無機栄養として放出され、
施肥した年に作物に吸収されるのにたいし、
有機肥料は無機栄養を放出するのに時間がかかり、
施肥した年に作物に吸収される栄養分は施肥量の一部になります。

しかし、有機肥料をやりつづけた数年後は
それまでにやった有機肥料の放出が積算されるので、
一年あたりの無機栄養の放出量は増加し、
定常状態にちかづいていきます。

さて、不耕起にすると、
土壌表面に有機物(植物遺体や堆肥など)からなる層ができて
作物以外の植物の発芽がおさえられるという話がありました。

一般に、たがやすと、作物以外の植物が発芽してきて、
作物のあいだをさらにたがして除草するということになります。
これを中耕除草といいます。

作物がうわっている畝のあいだに耕耘機がはいれないとき、
ふつうの農家は、マルチをして、雑草の発生をおさえます。
このマルチは、不耕起した場合の土壌表面の有機物層をまねたものだともいえます。

さて、ここから本題です。
ものぐさな私は、除草の手間をはぶくため菜園にマルチをしています。
うちでは、生分解しやすいように加工したポリエチレンのマルチをつかっています。
が、石油からできたポリエチレンというのが気にいりません。

最近、紙でできたマルチがでまわっているそうです。
林産物を農業資材につかうという点が気にいりました。
この紙マルチついてご存知の方がいらっしゃいましたら
入手方法などをおしえてください。



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