[BlueSky: 121] Re:119 ターザンごっこのできる町


[From] Ken Goto [Date] Fri, 16 Jul 1999 18:33:30 +0900

和尚、並びに青空MLの皆さん
後藤@帯畜大です。

和尚【119】:
> 私にとって環境と言うのは人の心の内,人間関係,地域産業,地球生態系等々
> と階層構造をなしているのですが,それらが全て密接に相互作用しています。
>
> ですから,後藤さんの言う「ターザンごっこのできる環境」も結局同じ視点なの
> ではと勝手に解釈していて,ターザンごっこができる環境には当然,身近に
> 森があったり,ごっこあそびが出来るような仲間がいたり,心のゆとりがあったり,
> それを全部育む地球生態系が必要なわけでしょう。
>
> 言い換えればそれら多重階層の重要さに優劣は無いわけです。

さすが和尚。「ターザンごっこのできる環境」の基本理念は、まさに、和尚がお
っしゃる通りのものです。

> こういう心の荒廃を生む何か,例えば極度に競争的で忙しく,その忙しさを生み出す
> 何でも急ぐ社会を現出させた一因が自分が仕事にしている科学技術ではないかとの
> 思いもあり,その反省も込めて[BlueSky:19]のような表現になったのです。
>
> 身近な自然に目を向ける心のゆとり,その人をホッとさせる社会,そしてそう言う社会
> こそが地球環境と人類の未来を憂える想像力豊かな人を育むのだと信じています。

この和尚の考え方は
関さん【74】の
> 自然は文化の母胎であり、文化が環境を形成する。自然や環境の破壊は、文化や
> 暮らしの破壊として捉えられる
という姿勢と基本的に同じですね。

結局、心のゆとりをとりもどす動きも、豊かな自然環境をとりもどす動きも、車
の両輪のようにして進めていってはじめて、どちらも「回復」できるのであって、
一方が他方と無関係に進められている間は、余りうまくいかない(回復できない)
のではないか、と思っています。

子どもが天衣無縫に遊べる環境をとりもどすことは、人間対人間、人間対自然の
柔らかく暖かい関係をとりもどすことに繋がるし、逆もまた真なり、と僕は信じ
ています。


後藤 健
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生命を考える http://www.obihiro.ac.jp/~rhythms
帯畜大 生物リズム学 Phone (& Fax): 0155-49-5612


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