ゲンゴロウさま、みなさま
広木@ICUです。
> 私たちが好ましいと思う「自然環境」の中の構成物(生物)は、実は、弱肉強食、
> 抜け駆け、こそ泥たちが作る秩序の世界のようです。
> それが、そのまま、共有地(無法地帯、所有未確定物)に現れていますね。
> (「共有」を「誰の物でもないから、みんながオラの物と思える物」として使用し
ます)
> つまり、「自然環境」に対して、人間は、まったく動物的ということになります。
そりゃぁ、動物ですから。
> 私は、人間を動物でない、崇高な生物である。と言うつもりは全くありません。
> その逆で、とんでもない動物であると思っているし、私こそ、そう言いたいのです。
どこがとんでもないのですか?
> だからこそ、自然界の秩序を解き明かす思考をもって、抜け駆け、こそ泥、略奪を
防ぐ
> 方法を考えても無理だといいたいのです。無理だという証明は簡単です。
>
> 同じ人間が頭を使うときに、私利私欲に走る思考と、それを防ぐ思考とでは、
> 私利私欲に走る人間の考察にかなうわけがないと思います。
> なぜなら、動機の強さが違いますので。
いわゆる「私利私欲」に走るのが不利な状況もあるのです(最終的には利益を得るわ
けですが)。私の前のメール(701)を参考にして下さい。
> 1.共有地(無法地帯、所有未確定物)に対して、規制は無理である。
> この規制を巡ってまでも戦いが勃発して、さらに規制を定める方法、
> 責任者を巡っても争うほどの人間です。高頭脳に高頭脳で対処しても
> 無理だと思います。
「無理」でしょうか?難しいですけど。のーてんきな考えでは到達しないだけで。
> 2.救いは、誕生後に成長する脳です。人間は誕生後の環境を大切にする生物です。
> それを利用して、教育するしか方法はない。見方を変えると「洗脳」です。
> その脳に「自然環境」の中での人間のあるべき姿を刷り込むしかないと思
> います。そうすれば、難しい理論などいらないのです。無法者を誕生後に
> 洗脳する方法でもあります。で、その洗脳は、脳に心地よくなされなけれ
ば
> なりません。その根本が「畏敬の念」的な方法です。
「何を洗脳するか」が問題なのでは?
> 3.今の「自然環境」の加速度的変化を、自然破壊と見るか単なる変化と見るかで
す。
> 人間という生物は、他の生物に類をみない「飽くなき欲望」を持つ生物で、
> この生物が起こす変化は、その生物が自然環境に及ぼす影響は、想像を
> 絶すると、私たちが確認しているかどうかです。
> 私たちの欲望は、巨大化したあの絶滅した恐竜の比ではありません。
基本的に生き物は、「欲望の塊」でしょう。人間だけを特別視する根拠はないと思い
ます。
> 4.人間が起こす、加速度的変化の中では、どんな生物も生き残れません。
> このことを人類は甘く見ていると私は考えています。なぜなら、まだ、
> 自然環境を「資源」などと考えているからです。
> 枯渇、いや、破壊されようとしているときに、分配だ、適正配分だなどと
> 考えていること自体、私には、見方が甘いと感じられます。
> すでに、この加速であらゆる国、組織、集団が対処不能になり、その
> 構成員である、人間が苦しんでいると思うのです。
ゲンゴロウさんがどこまでを「生物」としているのか分かりませんが、いろんな生き
物が変化に対応できると思いますよ。ちなみにバクテリアは、体の構造は単純ですが、
非常に進化した生き物です。
> 5.人類は、これまで進歩、発展を良しとし、減速、逆行の理論を持っていません。
> 減速、逆行の理論を持っていないため、戦争とか殺戮で、人間は減速を
> 行わざるえない羽目に陥っていると考えます。
「減速」って、なんですか?
> 人間は破壊しながら、創造も出来ると錯覚しているように思えてなりません。
> その考えで、「共有地の悲劇」での「自然」を「資源」と捉え方は、、、
> 実に、後手であり、追随的な、その場主義の考えに、私には、見えてしまいます。
「創造」って、なんですか?
> 人間の「危険事前回避」能力が無意識の本能で、目先の生存にしか適してなく、
> 推論をしての「危険事前回避」能力にはなっていないと考えてます。
> おそらく、人間の危険察知は、動物的で、個体の生存の能力だからでしょう。
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「目的を達成する」ためには、「人間行動の基礎」を知るのが重要だと、私は言いた
いわけです。「人間行動の基礎」がいい悪いなんて、わたしはひとっことも言ってな
いですよ。
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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp.
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