[BlueSky: 751] Re:735 727


[From] kitapp@elf.coara.or.jp (Katsumi) [Date] Sat, 4 Sep 1999 20:27:44 +0900

At 0:32 PM 99.9.3, MISONOU Taku wrote:
> みそのう@山梨大です
>
> 人間が視覚動物である以上,
> 目に見える形のモデル(標本を含む)の提示による
> 理解の効率が高いのは確かですね.
> しかし,モデル化した時点で
> 実物とは異なってしまっている ということが
> 忘れられがちなように思います.
> そこで失われる情報はどのようなものなのかを
> 知ることができればいいのですが.
> #認知心理学,あるいは認識論の世界でしょうか
>
> さて,本題.
>
> At 23:21 99.9.2 +0900, Katsumi wrote:
>
> >> 人体標本ではプラスティネーションといって,特殊な樹脂を
> >> 注入して触れるようにしたものが最近開発されています。
> >> これまで液浸以外では不可能だった内臓の標本ができたので
> >> 画期的だったそうです。
> >> 昆虫はキチン質(でいいんでしたっけ?)があるので,
> >> プラスティネーションは難しいかもしれませんが,ああいう
> >> 感じで,触っても大丈夫な加工ができるなら,それに越した
> >> ことはないですね。
> >
> >プラステネーション,キチン質(どちらも何となく判るのですが),是非,自分で調
>
>>べようと思います。アート指向の人間には「特殊な樹脂」は非常に魅力ある言葉で
>す。
>
> たまたま,私の隣が池田清彦さん(構造主義生物学の虫屋さん)で
> 養老さんー池田さんとのつながりから
> このプラスティネーションについて数年前からすこしやってみています.
> これは,弾力性のあるシリコン樹脂を生体中の水分と置換することによって
> 生体をそのまま標本化する方法です.
> 開発したのはハイデルベルク大学医学部で,現在でも医学関係がメインなようですね.
> #国際学会がある
> http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/go/plastination.html
> で,山梨大ではヒト以外の生き物を対象にしているのですが,
> 池田さんのところの結果とあわせると
>
> 1 キチン質の堅い昆虫(甲虫の成虫など)はだいたいうまくいく
> 2 やわらかい昆虫(幼虫など)は個別に試行錯誤する必要がある <うまく行かな
> い場合もある
> 3 植物は,だいたいの場合脱水がうまくいかない
>
> というようなところです.
> うまくいった場合は,まさに実物そのもの(触感がちょっと違う程度)になりますので
> いろいろあちこちでやってみてくれるといいのですが.

挨拶の先に,と言うことは実物の中味(内臓)を破壊せずに,全く,「実物通り」の
標本が可能になったと言う事と解釈したら良いのでしょうか。いわゆる血液の変わりに
,或いは水分の変わりにプラスティネーションスル事が出来ると言うことですね。
植物にはまだ,水分の変わりにはならない(これは「ひからびてしまう」と解釈すれば
良いのでしょうか。)

こんにちわ,みそのうさん,MLの皆さん。喜多です。今回の私の拙いアイデア(私にも
出来そうなアイデアによる裏付け)に対しまして,みそのうさんと,中沢さんから
Reメールを頂き,私は,それこそ「目から鱗」いや,それ以上の
感激を致しております。

それは単に「知らない事を知った」と言う事だけでなく,私が日頃,思っています「
創造」
こそ人生で最も素晴しい行為であると言う指向を更に進めて行ける「自信」の様な物が
生まれた事です。

私は今,自分で言うのも何ですが,次から次へアイデアが生まれ,それまで「人生は
『無』で
あり,『無駄』と『浪費』である」事しか念頭になかったのですが,「人生は『有』でも
有り得る」と言う漠然とした「宇宙まで知り得た感じがします」。 

いつももう少し早く「目から鱗」になっていたらと思うのですが,その度「思い立っ
たが吉日」
と思い直している次第です。
話は変わりますが,先日,北九州で日本とアメリカ(オーストラリアもかな)の学生
達が,
一緒(ペアになって)に「老人体験」(手足に思いプロテクターの様な物をつけて)し,
それから「介護ステッキ(杖)」のアイデアをコンペ形式で出し合って,試行錯誤と
限られた
時間内,又,アイデアの盗作騒ぎ等を経て,各々に「素晴しい杖」のアイデアを生み
出して
いました。

私など,もう学者さんやビル・ゲイツさん辺り(専門家と言うか)でないと「無理で
は」と
諦めかけていた「頭の体操」ですが,「駄目」でも,「思考」するだけでも,意義がある
様な気になってきました。植物はいつごろ成功するのでしょうね。喜多かつみ

kita katsumi kitapp@elf.coara.or.jp
「創造学級KITA ORIGINA」「誰も聞いた事のないコスモムジカ」
URL http://www3.coara.or.jp/~kitapp  
「創造空間」&「蔵書」&「奇蹟」&「古葉書」「切手」(7,DEC,1998更新)





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