[BlueSky: 717] Re:708 共有地の悲劇について経済学の見地から


[From] HIROKI Masato [Date] Thu, 2 Sep 1999 11:27:35 +0000

高木さま、みなさま

広木@ICUです。

> 一種のパズルのようなものですね。もし,広木さんのいうように,「『現在そ
> の資源を使って得られる利益×利息』と、『将来得られる利益』のうち前者の
> 方が大きい」場合には,「共有地の悲劇」問題は考えにくいのではないかと
> 思います。なぜなら,「現在その資源を使って得られる利益」の方が大きいの
> であれば,経済学的には現在の利益を得ることで,利益が減るということはな
> いからです。

すいません、間違えました。訂正どうもありがとうございます m(_ _)mぺこり

利息がどこに入るか、それが問題なのですが、今頭が混乱していて。

> ある湖があったとします。この湖に,1000万円相当の魚が現在おり,毎年500
> 万円づつ漁獲できるとします。
> ここで,たとえば,毎年の利率を10%とすると,
>
> 500万+(500万/(1+0.1))+(500万 /(1+0.1)^2)+・・・
>
> 等比数列の知識を用いて計算すれば5500万の収益が見込めるということになり
> ます。これを10人の湖の漁業権共有者で均等に分配すれば一人当たり550万円
> の収益を見込めるわけです。

一年当たり、100万と50万、これを比較しなければいけないのですよね?

> 「共有地の悲劇」は興味深い問題だし,また非常に厄介な問題ですが,それ
> を人間の性(さが)と結びつけるような議論はすこし違うのではないでしょう
> か。

なぜ違うのですか?引き起こすのは人間ではないのですか?

> 「共有地の悲劇」を正しく理解した上で,それに対応した制度を考えてい
> くことが必要だと私は考えます。

御意にござりまする。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp.
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