[BlueSky: 166] Re:164 新しい形質の導入


[From] Tetsuya Mori [Date] Thu, 22 Jul 1999 23:37:22 -0500 (CDT)

はじめまして、もりと申します。

From: "Nagamine, Takafumi" <nagamine@gene.staff.or.jp>
Subject:164 Re:159 新しい形質の導入
Date: Fri, 23 Jul 1999 11:13:39 +0900

> > アメリカでは..(略)..トリプトファン..(略)..インスリン様成長因子..(略)
>
> トリプトファンの問題は、トリプトファンを抽出した時(抽出する元が遺伝子組換え生物だったかどうかは忘れた)に残っていた成分が毒性を示した事件で、そもそもメーカー(日本のメーカーだった)が、アメリカの貧困層の人たちが食料代わりに大量に摂取することを想定していなかったためにおこった事件だったように記憶しています。だいたいトリプトファン自体大量に取ると体に良くないです。(後略)

抽出元は、バチルス(桿状で胞子を作る細菌)の一種を遺伝子組み替えで
トリプトファンを沢山つくるように改変したものだったと思います。遺伝
子組み替えで病気の原因となる成分(トリプトファン以外の成分)が沢山
出来るようになって、トリプトファンを精製する段階で完全に取り除くこ
とが出来なかったのか、あるいは遺伝子組み替えとは関係なく単に抽出・
精製過程の問題だったのかは知りません。もし後者の場合なら遺伝子組み
替えの安全性を問題にする理由にはなりませんが...(味の素の主成分とか
各種の抗生剤とか、細菌[の培地]から、抽出・精製して作っているものは
沢山あるわけだから)。どうだったのでしょうか? 日本メーカーという
のは昭和電工だったと記憶しています。

上とは関係ありませんが、7月10日号の New Scientist に「FIELD OF DREAMS:
Farming's genetic revolution has yet to materialise」という記事が載
っていました。遺伝子改変作物の収量に関するアメリカの農務省(USDA)のレ
ポートを紹介したものです。どなたか、記事のもとになった USDA のレポー
トの所在をご存じの方はいらっしゃらないでしょうか?(連邦政府のレポー
トならwebで公開されているはずなんだけど、見つかりませんでした。)

NewScientist の記事
http://www.newscientist.com/nsplus/insight/gmworld/gmfood/gmnews80.html

Tetsuya Mori
Email: morit@ctrvax.vanderbilt.edu


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