[BlueSky: 64] Re: [BlueSky: 61] Re: 複雑学?


[From] "imada makoto" [Date] Mon, 12 Jul 1999 16:43:35 +0900

横山さん 初めまして

私は一消費者の今田/札幌です

現状に対しても、未来に対しても横山さんと変わらない認識を私も持っています。
私は原発と化成品(プラスチックと化学物質)は実験室で研究をどんどん進める
のはいいが、市場に出して商品化したことは人類の禍根として後世代の子孫に
責められて当然とおもいます
我々世代の共同責任です

国家財政も地方財政もご承知の通り景気対策と称して不要不急の橋、港湾、道路
か箱物類に公共投資を注ぎ込み、子孫に借金がやがて700兆円にもなるうとして
も、胸の痛む政治家はいないのか、不思議な現象に見えます

> 和尚.横山@農環研です。
> 紺野さんの「人類小型化他」と,後藤さんからの「複雑学?」との問いかけにお応
えします。
>
> 子供のころ30年くらい前に見た,テレビ番組ウルトラQに「人類8分の1計画」
と言うの
> がありましたね。その時の動機も確か食糧問題だったと記憶しています。
> 私たちの考えもあんまり進歩してないみたいですね。
>
> 遺伝子なんかいじっても生物の大きさを大幅に変えることは当分無理でしょう。
> だって,遺伝子の協調発現による表現型形成のしくみは殆ど解ってないし,
> 大きさが変わると言うことは物性的意味からも大変化です。おそらく進化的
> 単位の時間がかかるでしょう。形態を司るとされるホメオboxとかいじっても,
> 無脳児を作り出すのがせきのやまでしょうね。
>
> 環境やエネルギーなど人間の存在を支える必須の資源について考える場合,時間軸

> 直交する方向,つまりその時にどれだけ仕事をしたかではなく,時間軸にそった方
向,
> その仕事をどれだけ長く持続させられるかで考えてみる必要があると思います。
>
> 人間の欲求は限りが無く,私もやりたいことは山ほどあります。今までは科学技術
がそれ
> を可能にしてきたのも事実です。しかし,立ち止まって考えてみると科学技術が可
能に
> したのは,資源の一時的消費効率を飛躍的に高めた,言い換えれば未来の資源を
> 現在に,一気に消費させただけで,新たな資源を創出してくれたのではなかったの
です。
> その事に気づいた今,それでも「もっともっと」と希望するのは無邪気すぎると言
わざるを
> 得ません。そしてそれがあたかも可能なように吹聴するのは科学者として知的誠実
さに
> 欠けると考えます。ですから,人類の持続的生存のために私たちの生活水準が19
60年
> 代に,あるいはもっと前に下げる必要があるということなら,私は同意します。

現行通りの消費生活であれば、ゴミ問題は(分別・リサイクル)の市民の協力を得ても
解決
はしないし行き詰まりは目に見えています
しかるに有効な手を打てないのは、スポンサ−を怒らせる政策を提言できない現行の
政治(献金・天下り)仕組みにあると思います

ペットボトルを厚くさせ、リタ−ナブルとして10回転させれば1/10に減量できます
ペットボトルの昨年のリサイクル比率は16%で今年の業界の目標値が25%です
75%の膨大な量が殆ど燃やされているとの事です

> そもそも現在の豊かさが,世界中のどこかの無知と貧困によって支えられているこ
とを忘
> れないでくださいね。そう言う意味で前投稿では「豊かさの意味」と申し上げたの
です。
> それでも「もっと豊かさを」と言われるのであれば,どうぞご自由にと言うしかあ
りません。
>
> 更に申せば,環境など,多くの要素が動的に相互作用しながら時間発展するシステ

> の未来を予測することは不可能なことは,非線形系でのカオスの発生が実証したで
はな
> いですか。だとしたら,私たちは未来に対して十分悲観論者であり,自らの行いに

> 慎重であるべきなのです。それが未来の地球の生き物に対する知者としての責務だ

> 信じます。

私はリタイァ組の62歳、今40歳以上の人々ならかっての生活を覚えているが
20歳だいは知らないでしょう
私は幸福論は相対的なもので、周囲みんなが同じなら、不便も我慢出来ると思います

> しかし,現実には私たちは余りにも楽観論者過ぎたようです。
>
> 現在登録されている人工化合物はなんと約2000万種,そのうち既に実際流通し
てい
> るものが20万種に上ります。この中で,単独での人体への毒性が調べられている
もの
> はわずか2000種に過ぎません。この2000種にしても,今や環境中に遍在す
る界面
> 活性剤など他の物質と共存条件下でどんな作用をするのか全くの未知です。20万

> 物質の組み合わせの数は2の20万乗ですよ。とっても調べることさえ不可能で
す。
> それらが,生態系に及ぼす影響??予測不可能と言うしかないでしょう・・・・・
>
> それだけのものを私たちは既にぶちまけてしまって,後は何とかなるさで来てるわ

> です。使える資源は未来のものまで使ってしまって,問題は先送りです。きっと2
2世紀
> の教科書で私たちの世代は大悪人か,道理をわきまえぬ大うつけでしょうね。
>
> 個人的意見ですが,これからの科学技術は人間のハンディキャップを補うために使

> れて欲しいです。強靱な肉体と反射神経が無いと事故を起こしてしまうハイパワー
カー
> ではなく,歳をとって足が弱くなった老人でも郊外のスーパーに一人で買い物に行
ける
> ようにする一人乗りの電気自動車とか。寝たきりになった人でも世界中の人と意志
疎通
> ができるバリアフリーなコンピュータネットワークとか・・・

グロ−バ−リゼ−ションに踊らされて、米企業の意のままに全世界が金儲けの実験台

なっているのが、実は実状なのだと思います
来世紀は環境の中でも一番人口問題が世界に重くのしかかり、食料及び種子を握った
米企業に形を変えた奴隷として隷属させられることは容易に想像がつきます

気が付いたときは、田んぼは修復出来ません。
分かっていながら、子孫に負の遺産ばかり残す我々はなんと罪深き世代か情けないで


> これからはこういう製品が競争力を持つ(その会社の株は上がる)と思います。
>
> 以上,分解して(科)考え(学)られない複雑なこと諸々を一生懸命考えることを
> 勝手に「複雑学」と称しています。
>
> ----
> Kaz. Yokoyama kazunari@affrc.go.jp
>


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