[BlueSky: 921] 自転車の町 Re:42 ガスこん炉と電熱器


[From] Minato Nakazawa [Date] Fri, 17 Sep 1999 19:46:50 +0900

中澤@東京大学人類生態です。こんばんは。
思いつき第2弾です。

(件名:[BlueSky: 42] ガスこん炉と電熱器 Re:27,16ドイツ事情…に於て)
Sat, 10 Jul 1999 18:48:31 +0900頃,Ken Gotoさん:
> ⇒⇒⇒車減らしみたいなことやってますか?
> 数年前だったか、テレビでヨーロッパのどこそかの国で、自転車の普及率が増大
> した、というような映像を紹介してたことがあるので、興味あります。
ヨーロッパではないですが,茨城県の古河市が「日本一きれいな町」を
目指して,自転車の普及に力を入れているそうです。

市長随想(http://www.city.koga.ibaraki.jp/mayor/suisou7.htm)
にあるように,昨年の環境自治体会議で放置自転車を活用してから
自転車の良さに気づいたとのことです。

新春対談(http://www.city.koga.ibaraki.jp/active/taidan/d1.htm
で「風格と活力のある循環型都市」を目指すという話をしていますが,
ここでも自転車の具体的活用構想が語られています。

古河市にできるなら,東京23区内ならもっとできそうに思いました。
以下,たぶん暴論なので批判をいただいて強化したいのでよろしく
お願いします。

【新型リキシャ構想】

運輸の動脈となっている幹線道路はともかくとして,2車線より狭い
道路は,普通のガソリン自動車の通行は禁止してしまいます。引っ越し
などで大荷物を運ばねばならないときも,幹線道路までは原則として
台車などで対処します。幹線道路も都区内は制限速度20 km/hとします。
これでかなり安心して歩ける町になるでしょう。今の本郷界隈の細い道
などいつ車が飛び出してくるかわからないので怖くて子どもなど1人
では歩かせられませんから。

都市間を結ぶ高速道路や電車は高速でよいので,実際の輸送能力は
量は落ちますが質はそれほど低下しないのではないかと思います。
この考え方は,上田篤さんの「クニ都市論」に影響を受けていますが,
都市に入るところで積み替えをすれば良い,ということです。
また,必要なら量も落ちないようにできるでしょう。もっとも,
量を落とした方が無駄は減るはずですが。

しかし,これだけでは,都市内で荷物を運んだり雨の時に子どもを
連れ歩いたりするのにやや不便ですね? そこで,新型リキシャを
開発して,それを今の自動車に代わるものとして普及させようという
のがぼくのアイディアです。このアイディアの良いところは,既存の
自動車産業をつぶすのではなく,緩やかに産業構造転換を図ることが
できる(?)点です。

新型リキシャとは,前輪1つ,後輪2つが,全部26〜28インチくらい
の三輪車で,タイヤがマウンテンバイクくらいの太さで,後輪を
つなぐ軸には,ヤマハのパスとかホンダのラクーンみたいな補助動力
をいれ,軸の上には子どもが二人並んで乗れるくらいの後部座席を
つけます。ピザの配達バイクについているような屋根で前から後ろ
にカバーをして,屋根の上には太陽光発電パネルをつけ,補助動力
への充電は平地を漕ぐときの余剰だけではなく,このパネルからも
とれるようにします。また,足の力が強くない人のために,ガソリン
スタンドの代わりに電気スタンドを設置するのもいいでしょう。
もちろん,今の補助動力にも組み込んであったと思いますが,時速
20 kmを超えたら補助動力は動作しないようにします。チタンやグラス
ファイバーをうまく使ってフレームを作れば,25〜50 kgくらいで
できるのではないでしょうか。いろいろと技術開発の余地はあり
そうに思います。

位置づけとしては,従来の自動車をリプレースするものなので,
免許は必要です。この点と,最高速度制限の2点において,
道交法は変えなくてはいけません。さて,このアイディアは
どんなもんでしょう?

=====
Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo


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