[BlueSky: 807] Re : 792 Re766 自然環境は資源か?


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Tue, 7 Sep 1999 12:04:23 EDT


広木さんへ,

            ゲンゴロウです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

GENNGOROU    
>> グチャグチャに生物がいて、よく、こうも秩序(緩やかな変化)
>> があるなあと感心してしまいます。それだけに、秩序が壊れる
>> ことが怖いです。
>> あと、1千万年くらいは、人類が、別な種にならずに、この
>> 地球で生き延びてもらいたい。。です。
>> (1千万年は千年の一万倍かあああ・・・・)

広木さん(792):
> なぜ人間が存続していなければいけないのですか?その根拠は
> 「人間中心」に行き着くのではないかと。

返答させていただきますが、その前に,くい違いが起きないように,
確認をさせてください。

私は,人間「だけに」生き延びて貰いたいとは,言ってないことを
広木さんは理解して下さっているんですね。
また,人間が存続「しなければいけない」とも
人間は存続する「べき」だとも言ってないことを承知ですよね。
その上で,広木さんは,私が「希望」を言っているということを指して、
人間存続の希望「さえ」も,突き詰めると,人間中心的な思考では?
とお聞きなのですよね。
そのように広木さんの意見を解釈して進めます。

−−−
私としては,この広木さんの意見,とても深いと思います。
で,確かに私の思いは「人間中心」主義に行き着く思いだと思います。
なので,納得します。
-----
で,私が納得すると,私はかねてから
「人間中心的な思考がまずい」と言っているので,
広木さんの言外にある意見は
「ゲンゴロウさんは矛盾している」ということですね。
そう勝手に解釈して、さらに進めます。
-----
結論から言うと,矛盾していないと思ってます。
私の未熟な話し方でも,分かっていただけることを望みながら,
説明させていただきます。(納得しなくていいです)

------

まず、私の考え方、ちょっと変わっているかもしれませんので、
それに慣れていただく意味で、いくつかの私の好きな言葉を
お話します。

○「他力本願」
 普通,他力本願はいけないとされていますが,私の座右の銘は
 「他力本願」です。人の力を借りるには,人に力を貸してもら
 えるようにならなければという意味で,「他力本願」です。

○骨を切られて肉を切る
 これは,私がいよいよと言うときに,他者と渡り合うときの
 覚悟です。普通は,「肉を切らせて骨を切る」ですが,
 それでは,本当に喧嘩になってしまいます。喧嘩にならない
 ために,相手に自分の覚悟とやる気を分かって貰うために,
 「骨を切られても肉だけは切ってやるぞ」と覚悟する訳です。

○学校に行く権利と休む権利
 これは,息子が学校に行くのを義務と考えていて,
 息子が休んだときに自分を責めていたので,息子に私が書い
 たものです。

○幸せになりたいなら,周囲を幸せに。
 自分の周囲の人の笑顔が自分の幸せだと思っているので、
 その人達の笑顔を得るには,その人達の周囲の人にも幸せ
 を上げなければならず,その人達の周囲の人達の笑顔を得
 るには,またその回りの人達にも・・・・などと考えます。
 
まだ,たくさんあるのですが,この最後が,今回の人間中心の
考えに該当しています。

私も生きている生物で,名前はGENNGOROUですが,昆虫として
生きているのではなく,人間として生きていますので,
人間には出来るだけ生きて欲しいです。
(種・類として存続してほしい。)

それを望んでいるので,それは人間中心的と言われても否定しません。
私が人間中心思考ではいけないと,いうのは,その行為を行うときに
「人間中心思考」を極力排除すべきだという方法論です。

人間にとって大切な自然を守ろうとするときの方法は,
人間中心思考をしてはいけないということです。

「将を射んとすれば,馬を射よ」とか
「身を棄てて浮かぶ瀬もあり」とか,
「虎穴に入らずんば虎児をえず」
などのような「観点を変えたり,身を棄てたりして達成する」
という方法論です。

私は,この自然という膨大な存在の相互複雑な関係の中にあっては,
人間の存続を考えるにあたって,その方法は,「人間中心思考」
で,あってはいけないし,逆に,身を棄てられずに自然の中で
浮かぼうとすると,いつまでたっても足の立つ瀬が見つからない
のではないかと考えています。

険しい山を登りたいと思うなら、まっすぐに登ることは避け、
登れる道を探すのが大切で、もし私がリーダーになったとき、
登山道が一部、下っているときに、仲間が
「リーダーは登ると言ったのに下っているじゃないか!矛盾だ!」
と言い出したら、
「目的は上でも方法はその逆の時もある。」と説明するか、
その仲間をそこに置き去りにします。
これと似たような感じです。

また、追うと逃げる動物は、いくら捕まえたくても追っては
いけないのとも似ています。踊っていればそのうちに、岩戸は
開かれる。。(どこかで聞いたような・・・)

で,まとめると,
私の思いは,広木さんご指摘の通り,想いは「人間中心思考」になって
しまいますが,その達成手段の段階では「人間中心思考」の排除です。

それを換言すると,「自然をあなどって対処するな」
「人のみの存在・存続に対処をしたら,自然は人間を見捨てるぞ」
です。

言っていることを理解していただけることを祈ります。
***********
GENNGOROU



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