[BlueSky: 364] Re:355 教育に関して思うこと


[From] kitapp@elf.coara.or.jp (Katsumi) [Date] Mon, 9 Aug 1999 17:37:37 +0900

At 0:01 PM 99.8.9, Y.Kuzunuki wrote:
> 葛貫@4児の母です。
>
> 後藤さん:
>
> >また、一般論として、こどもはいろいろな人に愛されないと、いろいろな
> >ひとを愛せない、と思います。子守りをされて、子守りすることを知る、
> >というか。
>
> >僕は、小学生のこどもが、環境問題に心を痛めて欲しいとも、原爆や戦
> >争を悲しんで欲しいとも、思いません。この時期に必要なのは人間愛の
> >養成、集団的正義の養成なのです。後は本人の社会的自覚(思春期)を待てばよい。

こんにちわ,葛貫さん(珍しいお名前ですね)。喜多と申します。上の文章は後藤さ
んの文章でしょうね,だからこのメールにコメントは差し控えようかとも思ったので
すが,ついでに一言,「小学生の子供が,環境問題に心を痛め」「原爆や戦争を悲し
む」事は正しく「人間愛の養成」,「集団的正義の養成」なのではないのでしょうか。

>
>私が通った中学・高校と学校では、教師を採用する時、幸福な(richではない)子
>供時代をおくった人という選抜基準があったという話を聞いたこ
> とがあります。

この反対の事は,良く聞いた事はありますが(私も私学の教師生活を少し経験したも
のですが),採用条件に「幸福な子供時代」って,どこに基準を置いたのでしょう?
,本人の子供時代の「思い出」から選択したのでしょうか。噂と真実は全く異なると
言う事はよくあり,私にはもっと違った選択基準の隠蓑の様に思えてなりません。す
みません。

>
>良識のある謹厳実直な努力家サリエリと、ハチャメチャなモーツアルトを描いた「
>アマデウス」という映画があります。
>
>サリエリは、いくら真面目に努力しても、モーツアルトには及ばないことに気付い
>ている。その才能に気付けば気付くほど苦しくなり、親切な振り
> をして、モーツアルトに近づき、精神的・感情的に彼を追い詰め潰してしまう。
> 今の教育は、サリエリの大量生産を目指していているのかもしれません。

少しこの「例え話」が判らないのですが,私も「アマデウス」の映画は見ましたが。
私は余り「天才」とか「才能がある」と言う事を信じていないのですが,モーツアル
トは3歳から演奏活動をしていたとか,これを天才と言うのかも知れませんが,それ
でも彼がもしピアノの前に座らなければ,「天才」とも言われなかったかも。私も「
努力」を例え人のあ3倍しても,全く唯の「徒労」に終わる事象を多く見てきました
が,さりとてモーツアルトも死んだ時は誰も知らなかったとか。

>
>それは社会の現状維持にとっては大切なことなのかもしれませんが、新しいものを
>つくり出して行く力を潰しすことは避けてほしいなと思います。
>
>勿論、モーツアルト・タイプが身近にいたら大変、余程の物好きでない限り、他人
>やたまに会う友達ならいいけれど、同居人としては御免蒙りたい
> と思うでしょうけれど。
> この許容量が豊かさの指標になるかもしれません。

これは私の独断と偏見なのですが,一般に「アーティスト(まあ芸術家と言うか,破
綻者と言うか)」と「デザイナー(開発者)」に友達がいたら,やはりアーティスト
(もしかしたらモーツアルト的かも)は,はちゃめちゃな人が多いけど,心の底から
「友」になれ,「デザイナー」は,何か裏があり(もしかしたらサリエリ的かも),
腹を割ってつきあえる相手になれない(笑)


私は与謝野晶子さんを「凄い女性だった」と思っています。彼女は11人も子供がい
て,しかも,確かデザイン学校の校長までして,おまけに「情熱一杯に駆け落ちまで
して(ちょっと,順序が逆ですが)
私の回りには「4児の母」と言う「凄い人」の友人はいません。もっとも私は6人兄
弟の末っ子ですが。そういう立場の異なった方のメールは非常に気にしております。

私にはモーツアルトがサリエリに何を「潰された」のか,少し理解が出来ません。葛
貫さんのメール,私には非常に興味が持てました。出来ましたら「サリエリの大量生
産」とは何を意味し,それは又,今の教育の弊害なのか,有意義な事なのか,教えて
頂ければと思います。 喜多かつみ


kita katsumi kitapp@elf.coara.or.jp
「創造学級KITA ORIGINA」「誰も聞いた事のないコスモムジカ」
URL http://www3.coara.or.jp/~kitapp  
「創造空間」&「蔵書」&「奇蹟」&「古葉書」「切手」(7,DEC,1998更新)





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