[BlueSky: 936] 自転車の町


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Thu, 23 Sep 1999 20:06:32 +0900

こんにちは、葛貫です。

先日朝、NHKの番組を見ていたら、老後を都市で過ごすことを選んだ
ご夫婦と、田舎住まいをすることを選んだご夫婦がでていました。
都市に住むことを選んだ方は、買い物、病院など、日常生活に必要な
用事を歩行可能な範囲の中で済ませるられることが、都市を選んだ
主な理由でした。
田舎住まいを選んだ方は、豊かな自然の中でゆったり暮すことを望まれ
たようです。でも、人口密度の高い都市では、自治体が提供してくれてい
たサービスを受けられなくなり、自治会活動として様々な役割を担わなけ
ればならなくなる等、苦労もあるようです。
TVで放送されていた地区は、1か月に1回しかゴミ収集がなく、収集箇所
も少なく、自動車で搬入していた人が多かったように見受けられました。
年老いて、身体が不自由になったら、そのような生活が続けられるのか
と思いました。

できてしまっているところを変えるのは難しいけれど、首都機能移転が
検討されている今、転移先、及び住宅地ができるであろうその近郊には、
両者の長所を生かした都市計画をしてほしいな、と思います。

「森の中に、島のように、その中だけで日常生活をおくることに不自由のない
程度の設備を整えた高層建築の居住地区と、それを取り囲むように、そこ
の住人をまかなえる農地を点在させ、地区間の移動は電車、バス等の公共
の交通機関による。」という街の構想が井上靖さんの小説の中にでてきたよ
うに記憶します。どこまでもだらだらと続く巨大都市をつくるより、小さな単位を
つくった方がいいのでは、と思います。

Y.Kuzunuki <kuzuny@geocities.co.jp>


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