[BlueSky: 912] 奸言論


[From] HIROKI Masato [Date] Tue, 14 Sep 1999 19:20:44 +0000

後藤さま、飯田さま、みなさま。

広木@なんか違うぞモードです。

私のメールの意図は、還元論(もーなんで奸言って
変換しちゃうの)について論じるつもりではなく、
後藤さん批判でもなく、みなさんに注意を喚起しよ
うとしただけだったのですが、還元論で沸き上がり
そうな。おちゃらけモードがまずかったか?

あることの是非(例えばクローン人間)を論議する
場合、現象を記述しただけでは、それはなーんにも
論の裏づけにはなりませんよ〜、と、注意したかっ
ただけです。後藤さんも私と同じ意図で「還元論は
いけない」と書かれたのだろうと思います。ただ、
「還元論に御注意」だけでは、みなさんに意図が伝
わらない恐れがあると判断したので、おせっかいし
ただけで。

そうそう、後藤さん、還元論の定義をわざわざアッ
プしていただき、ありがとうございます。

> > では、熟成させたものを:
> > 『クローン人間生産は、ある特定個人のゲノムを増加させるので、
> > これは人間集団の遺伝子頻度を人為的にdriftさせるものである。
> > したがって、容認することはできない。』
> > これだと、「遺伝子頻度変化」ということを却下の根拠としていま
> > すから、循環論法と言う、奸言論の基準を満たすものになります。
>
> 遺伝子頻度に人為を持ち込むことがダメだと言う前提があってこその理
> 論ですが、結婚して子供を産むのも人為と言えるかも知れません(意地
> 悪ですみません)。どこまでを人為をするか、個人的な意見でもお伺い
> できるとうれしいです。生殖を経由しない、と言うところ辺りでしょう
> か。

これはあくまでも、「前提条件を論議していない悪
い例」として出したので、ただの思いつきですから、
あまり細かく議論されると困るのですが(^^;

とにかく、現象を挙げただけで断を下すのではなく、
前提となる生命観、倫理観、価値観などに関しては、
きちんと別に議論をするのが大事であり、価値観と
現象を混同してしまってはいけません、と言いたかっ
たのです。

カルト宗教団体のビラなど、私達の生活の中には、
往々にしてこのような混同が見られます。クローン
人間の「一卵生双生児うんぬん」と言う議論も、後
藤さんが指摘するように、大きな議論の欠落がある
わけです。みなさん、気をつけましょう。で、まと
めになるかな?

> >広木さん
> せっかく、新しい捉え方定義を提案して歩み寄られたのに、
> 邪魔して、すみません。

いんやぁ、私は結構スチャラカ入っていますので、も
う撤退モードぎみですから、こちらこそ、申し訳ない
です。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp.
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