[BlueSky: 866] Re854,852 木質系発電


[From] Minato Nakazawa [Date] Fri, 10 Sep 1999 19:07:46 +0900

水崎さん,ながみつさん,コメントありがとうございました。
やはり無条件にバラ色ではないのですね。

中澤@東京大学人類生態です。

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(件名:[BlueSky: 852] Re:839 里山での木ガス発電に於て)
Fri, 10 Sep 1999 02:18:08 +0900頃,Kikuhiko Mizusakiさん:
> 炭酸ガスは、吸収される量と同じ程度しか生産出来ないのでしょうか?
これはデータがないのでわかりません。どなたかデータ
があったら教えてください。

> 2)廃熱は何に利用しましょうか?温水利用でもしますか?
無料の公衆浴場を作るとか,よさそうですが。
夢の島熱帯植物園の暖房は,江東区のゴミを燃やしたときの
廃熱を使っていたと思います。同じように,ビニールハウス
への熱供給とか(ビニールハウスで作物を作ることがいいか
どうかは別にして),地域暖房システムとかに使えるのでは
ないかと思います。

> 3)伝送ロスは小さいでしょうが、生産拠点が点在し生産ロスが大きいと思います。
それはその通りですね。だから事業としては成り立ちにくい
のでしょうね。

> 4)里山の環境を保全するとのことですが、何故里山の環境にこだわるのでしょうか
> ?極相林ではいかんのでしょうか?(これは、素朴な疑問です。)
極相林があるようなところと,ヒトが住むところの緩衝地帯に
里山という半人為環境が位置してきたという歴史があります。
極相林が存在できるような場所を里山にせよと言っているので
はなくて,ヒトが手を入れないと荒れ地になってしまうような
場所を里山として保全しようという話だと思います。その際,
手を入れた結果として出る木材を,有効利用しようではないか
というのが発想の起点でしょう。

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(件名:[BlueSky: 854] 木質系発電の事業化に於て)
Fri, 10 Sep 1999 10:10:46 +0900頃,Nagamitsu Teruyoshiさん:
> 地域熱電供給では採算がとれないからです。
わかりました。丁寧なご説明,ありがとうございます。
やはり,事業にしないで,自家発電としてすすめるのが
いいのかもしれませんね。優遇税制をとってまで事業化
するというと,なんか違うような気もしますし。

> ここらへんは、里山研究会第4回ワークショップ講演要旨
> http://www02.so-net.ne.jp/~ito-hi/satoyama/bn/014.html
大変参考になりました。灰が売れるというのは,たしかにその
通りだと思いました。ゴミを一緒に燃やすことにすると,灰が
売れなくなってしまうかもしれないのも問題ですね。

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Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo


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