[BlueSky: 842] 新生児の時に採取・培養保存 Re:835 ,826 クローン生物の技術的問題:テロメア


[From] Ken Goto [Date] Thu, 09 Sep 1999 15:43:14 +0900

広木さん、青空MLの皆さん
                    後藤@帯畜大です。

広木さん、御教示有り難うございます。

> > ●まず、生物学的に素朴な疑問から。
> >
> > 核ドナーの体細胞は、核ドナーが老化を開始してから(=成熟を完了し
> > てから)不可逆的でランダムなDNA損傷を受けているものと思われま
> > す。このDNA損傷は、ランダムな部位に起こるとされていますから、
> > 除核卵との融合⇒発生再開を行っても、「元の傷ついていないDNAに
> > 戻る」ことはありえないのではないかと思うのですが、どうなんでしょ
> > うか?
>
> はい、ありえませんね。
>
> > ・・・或いは、このランダムなDNA損傷を免れる体細胞も少なからず
> > 存在して、こういうものだけがクローン作成に成功できる細胞な
> > のでしょうか?
>
> 多少傷付いたものでも成功するのでは?程度の問題ではないかと思います。ただし、
> 生存率は低下するでしょう。

成人体細胞を核ドナーにすると癌に罹りやすいかもしれませんね。
なら、思春期までに体細胞を採取して培養保存しておくといいですね。
って、僕、賛成してるわけじゃないですけど・・・。

テロメアの方は「技術的に」回復可能な問題でしょうね。
でも、こちらも、↑と同じようにすれば(新生児段階で採取しておく)
まぁ問題ないのでしょう。


後藤 健
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