[BlueSky: 748] Re:740 海砂問題について


[From] "Noriaki Ikeda" [Date] Sat, 4 Sep 1999 01:17:56 +0200

田辺さん、皆さん、こんにちは。
フライブルクの池田です。

前から気になっていたことを質問します。

田辺さん:
>一般的なコンクリートには,セメント,水,骨材(砕石,砂)を
>混合し,型枠に流し込み約1ヶ月養生(凝固)します.
>基本的に,これらの材料で日本国内で潤沢に採取できるものは,
>水しかありません.よって,資材調達には地球のどこかを削る
>しかないことは理解しやすいでしょう.

ドイツには、各地に、「砂利の採取跡に地下水が湧き出てできた湖」があります。
フライブルクにも、私が知っているだけで、5つあります。市の住宅地にある3つ
の湖の周りには、公園やスポーツ施設がつくられ、市民の憩いの場になっています
。あとの二つは、郊外の林の中にあり、ここも、キャンピング場、釣り場、自然保
護区域(一部人の立ち入りを禁止)として使われています。水は、地下水が湧き出
で、また流れ出す、というふうに、流動的で、また、工場廃水などの影響をあまり
うけていないので、ライン川などの水などよりはるかにきれい、ということです。
よって泳ぐことも許可されています。

質問1
私はこのような湖は日本では聞いたことがありませんでした。実際にはあるのでし
ょうか。

質問2
日本では、海岸からの採取が主、のようですが、内地での採取は実際可能なのでし
ょうか。

質問3
もし、可能ならば、どのような利点と欠点(経済、環境の二つの側面からみて)が
あるのでしょうか。


以下は、土木に関してはまったくの素人の私の推測です。

日本では、平地が少なく、その僅かな平地に人口が集中しているので、採取する場
所があまりないのでは。

もし平地での採取可能な場所があるのならば、それは、海岸からの採取より、環境
の面でのメリットが高いのでは。土の流出、侵食が少なくて済むのでは。

>さらに,きれいに脱塩されていない海砂をコンクリートに
>入れると,鉄筋の腐食促進→体積増加により,内部からそれを
>破壊することにつながります.

経済の面では、とりあえず、脱塩の手間、費用が省ける、というメリットがあるの
では。


田辺さん、お手数をおかけしますが、お答えのほう、よろしくお願いします。


池田憲昭

Noriaki Ikeda
Peterbergstr. 31
79117 Freiburg, Germany
tel/fax. 0761/4002053
email. ikeda@uni-freiburg.de


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