[BlueSky: 740] 海砂問題について


[From] "Shintaro Tanabe" [Date] Fri, 3 Sep 1999 17:47:31 +0900


田辺@建設業です.
小宮さん,佐川さん,みなさん,こんにちは.

日頃は現場に近いところで働いているわけではないので,
詳細な数字でお示しできないことをご容赦下さい.

一般的なコンクリートには,セメント,水,骨材(砕石,砂)を
混合し,型枠に流し込み約1ヶ月養生(凝固)します.
基本的に,これらの材料で日本国内で潤沢に採取できるものは,
水しかありません.よって,資材調達には地球のどこかを削る
しかないことは理解しやすいでしょう.
現在のように一部の地域に人口が集中すると,そこに住宅が必要となり
その建設が行われ,その他インフラも整備されます.
よって,都市部の人口過密は地方部の過疎化及びその地域の高齢化以外にも
環境にもたらす影響も深刻であることが伺えます.
さらに,きれいに脱塩されていない海砂をコンクリートに
入れると,鉄筋の腐食促進→体積増加により,内部からそれを
破壊することにつながります.
小林先生の「コンクリートが危ない」ではより詳細にこの問題に
触れていますので,一読して下さい.
というわけで,今回は土木的なところから発言させていただきました.

一方,建設業も資材のリユース,リサイクルの研究,実施を
行っています.需要があるうちはこの問題は解決しませんので,
建設業だけの責任でないことを強調しておきたいと思います.
環境については,もう少し考えてみます.
それでは

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田辺 慎太郎 E-mail: tanabe@decnet.or.jp
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