[BlueSky: 713] 1度目,非常に理解,2度更に理解 3度もっと理解,が迷走


[From] kitapp@elf.coara.or.jp (Katsumi) [Date] Thu, 2 Sep 1999 07:24:35 +0900

こんにちわ,河野さん,MLの皆さん,管理人さん。
今回の私のメール605「自然の事,昆虫の事」で,私が勝手に今日まで発言を控えさ
せて頂きましたが
この期間は私にとって非常に良い体験が出来たと,Reメール河野さんに非常に感謝し
ております。

最初に,私は河野さんのお話が「数度に亙って非常に良く理解出来た」とお伝えした
いのです。そして又,非常に迷走を繰り返し,精神的に,肉体的に相当体力を消耗し
ました(本当はレポート100枚分位になるのです。長文になりましたが,これでも
,相当,短文にしました。又,世間話と怒られるかな,笑),どうか最後まで,読ん
で頂きたいと思います。(私にしては「裏付け」も,加えた積もりですが,世間話以
上の話は私には無理ですので,「全て世間話」位の積もりで,お読み下さい。

尚,私の勝手な,お約束の「標本箱」へのアイデアは次のメールに分けたいと思います。
*1度目の理解。
1,最初は河野さんが「お怒り」になっているのが,何故だか判らず,発言を控えて
1日目にはまだ,「事実誤認」とか「裏付け」と言う言葉が堂々巡りし,MLの礼儀と
して「個人攻撃は避ける」筈なのに,と河野さんの,お言葉が「理解が出来ず」夜も
一睡も出来ませんでしたが,次の日の昼,バスに乗った時「そうか,そうだったのか
」と河野さんのお話が「非常に理解出来ました」。
それは河野さんが(「環境問題などの難しい問題」を語るには「裏付け」がないと何
の解決にもならない。単なる世間話,井戸端会議では,しゃあないやないか」)と,
これをおっしゃりたかったのだと思います。
2,私はこれを「理解出来るまで2日」掛かりました。河野さんのお言葉を「言葉通
り」素直に受け取っておけば,と,又,私が2日かかったのは鈍感だったからでしょう。
私にはMLには様々な意見があり,又,パソコンによって始めて自分の意見を述べる事
が出来る様になった人とか,「環境問題」は,「いつも弱者を念頭に,いたわり考え
る事」だから,それほど,「裏付けのある主張」ばかりでなく,「世間話,四方山話
しか出来ない人」もいるし,又,インターネットが,少しでも「より素晴しい改革」
を目指すには,「個人の尊厳」「他人の言葉でない自分の言葉で話す事」等,ばかり
意識しておりました。又,日頃,私は「九州は権威に弱い所」等と言っておりました
が,これが,河野さんのメールで「個人にも尊厳」があるが「団体にも尊厳もある」
事を,全く念頭に入れていなかった事に気付きました。又,私は,ハト派でも,タカ
派でも,何派でもない,事が良い事の様に思っていたのですが,それは,裏を返せば
,孤立状態,そう私はいつも一人だったのです。だから,「権威」が「こうだよ」と
言えば,どうしようもない位,弱い人間で,「権威に弱い」のは「私自身」だったの
です。
3,これは非常に「素晴しい経験でした」。もしかしたら,今後の私の「何か」を変
えるきっかけを与えて頂けたのでは,と
と同時に,私にはやはりこのMLは,少し私に取って「無理」があったと判りました。
私などより「もっと高い所にあるのだ」(これは良い意味で取って下さい)と。
私はそれまで,良い気になって毎日メールを送信する数を増やしていましたが,私の
発言はいつも「私論」をMLの皆さんに「こんな見方もある」とか「素直な疑問」とか
ばかりで,それに対しての「ご返事」は全く「期待しない」「意識しない」だったの
です。もしかすれば,この様な私の思い上がりを,河野さんは見抜き「そんな世間話
をするな,何か主張せよ」と言われたのかも知れないと思いました。

*2度目の理解
1,私は河野さんが言われた「裏付け」を,自分の出来る範囲で探して見よう。(何
のとっかかりも造れない一人の弱い人間ですが,)と,
まず考えたのは近隣の学校に電話をかけ,「昆虫採集」や「標本造り」などを「夏休
み課題」にしているか,聞いて見ようか,と思ったのですが,最近,当地では「変な
アンケート」等で,話題になっているので,全く一人の人間がそんな事は出来ないと
思い,それではと,当地で一番大きな駅の本屋さんに行き,一番,内容的に新しそう
だったのと,著者が,中,高校生の理科の先生をされている「ぼくらの昆虫記」(盛
口満著,講談社現代親書)を買いました。これは非常に面白い本で,そこに「昆虫採
集」とか「標本」とか言う言葉が何度,書かれているかを調べたら,少しは「裏付け
」にもなるかな,と思いました。所が12年間教師をされてきた方の本ですが,著者
は「殆ど,生きた昆虫」の生態を調べる事が中心で,「飼育」と言う類の言葉は非常
に良く使われているのですが,「アルコール標本」と言う言葉が1度,「あと書き」
他に「標本」と言う言葉はたった4度しか使われていなかったのです。他,いわゆる
昆虫針(ピンが昆虫針と言う名前だったのは後のホームページで始めて知った)なる
記述は何と1度もなかったのです。本中には「昆虫スケッチが260枚位」あり,そ
の内,たった1枚だけ「日本にいないと言われている大型フンコロガシ」の「ヘリト
ゲコブスジコガネか,マメダルマコガネの標本」を日本人研究者から借り「標本」を
使ってスケッチしたとあるだけでした。後は全て「生きた昆虫」か「図鑑」「写真」
からのようでした。又,アメリカの博物館では動物愛護が徹底しているのか,博物館
では,「実物標本」は売らず,プラスチックの「オモチャ」しか売っていない事,と
か台湾のセミの形をした「石」で造られた「玉」の話など多くを学びました。参考文
献は55冊上げられていました。(私は植物の本は,以前,テキスタイル(服の柄を
描く)の仕事をしていた関係で,相当,持っていますが,動物はシートンの「動物記
」と薄田泣菫「艸木虫魚」ライアル・ワトソン「アースワーク」位,),書店で「虫
類図譜(辻まこと著)があり,買おうと思ったら,中味は人間社会を虫に例えた本で
した。)

2,又,次の日,同じ書店で子供の本売り場の「昆虫」に関しての本,数十冊見,夏
休み終りでしたので「自由研究」(殆どの学校の夏休み宿題課題のテーマ)に「標本
箱造り」が載っていないか,調べたのですが,これも「採集,飼育,観察の仕方」は
載っているのですが,ただの1冊も「標本箱造り」「標本」についての記述は全くあ
りませんでした。(ごとうさん,蛇足ですが,ここで私は先日の話題「美味しい水」
が既に「自由研究」の本に載っているのを見ました。全て煮沸した上で飲む様に,と
ありました)
だから結局,「標本」と「昆虫針」については全く何も判りませんでした。そして,
この子供の本に「標本」の記述がないのは「何故だろう」と疑問のまま帰って来ました。
しかし,これも非常に良い「学び」になったと河野さんに感謝しています。

3,ここまでの結論として,そのとき,河野さんに今,私からお伝えしたいと思ったのは
(1)私が河野さんの言葉を「理解する」のに,2日かかった,と言う事(遅いとお
っしゃるかも知れませんが,「理解する」のに瞬時で反応できる人もいれば,一生「
理解出来ない」で過ぎる事もあり,これが「人間」だと思うのです)
(2)私も今後「裏付け論」を充実させたいが,私はやはり「世間四方山話派」「井
戸端会議派」で行きたい。
(3)私は常に,MLで気を配ってきたのは「昨日の敵は今日の友」「議論に勝ち負け
は必要ない」
(4)「私論を話す」(善悪は関係ない)〜これが,私が思い上がっていた最大の欠
点でしょう。しかし,これは私が「メール派」「ネット派」である限り「裏付け」よ
りも「私論」を続けたいと思っております。
(5)何よりも,どんな時にも「言葉使いだけは丁寧に」(方言は話を柔らかく感じ
させる潤滑剤に使用)私は自分にいつもこれを最大に意識してメールしてきました。
(6)MLを「公の場」と捉えるかどうか。これも河野さんのメールから非常に学ばせ
て頂きました。
とこうお伝えしようと思っていました。これが後の混迷につながりました。

*3度目の理解
次の日,「調査」にはインターネット「ホームページ」で調べるのが一番と,いろい
ろ,それについてを「検索」し,「昆虫」について多くのページがある事を知りまし
た。(採集の事を言及しているのは少なく,殆ど全てが「好きな昆虫」の写真,や「
飼育」「生きた昆虫を観察して調べる」等で,その中で3ホームページが少し,それ
について述べている様でした。
*「もう1度野原で昆虫採集をしよう(仮名)」で,
1,ある子供が昆虫採集を学校に持って行ったら「別の子供達」から「何でそんな物
を持ってきたのか」と苛められ,泣いて家に帰り,お母さんに語った。(裏付けは書
いていない話でした)
2,同じく小学校に子供が「昆虫採集」を持って行ったら,先生が「驚いて,何故持
ってきたか」と言った。この先生の様な対応は,高度経済成長辺りからで,「昆虫採
集」が「悪」にされた。(裏付けは書いていない話でした)
3,その方は,子供に昔の様に,思いっきり「昆虫採集」をさせたい。野原が無理な
ら「自分が大きな昆虫園を造って,その中で思いっきり,子供に「昆虫採集」をさせ
てやりたい。でした。
私は3,は立派な考えだし「自然の中で自由に昆虫採集出来る時代」が来れば,「素
晴しい」とも思いました。これが河野さんの言いたい事であったかも,とも思いまし
た。(これは知って良かった)
*「蝶々の話(仮名)」でした。
これは,どうも「昆虫採集」が疎外され,良し悪しよりも,私には「何となく学校な
どで話がそらされている」,非常に微妙で「何となく沈黙している」か「沈黙を強い
られている」と言う感じでした。
*「標本の造り方」(仮名)
このページで,私は「標本箱」が「ドイツ箱」と呼ばれ,ピンが「昆虫針」と呼ばれ
ている事を知りました。又,「標本」の造られる順序を知りました。河野さんも恐ら
く「標本」がドイツから来ている(推測の様に言われていた)とおっしゃった「裏付
け」はこのページを見られたからかな,と思いました。しかし,「標本」がドイツで
生まれたと言う記述はありませんでした。
このページは薬品の事も書かれてあり,非常に「伏字」か「記号」が使われてありま
した。

そこでこの欄の結論として,私は「裏付け調査」をして,「知って良かった」と「知
らなければ良かった」の2つの結論を見ました。

それで私の様な「個人の世間話」を「公の場」でするべきではない。と言われた河野
さんの,言葉が非常に又,良く判りました。

9月1日,私は「苦しい時の広辞苑」(私は持っていない)と,偶然置いてある事を
知った画廊喫茶に行き,調べました。
しかし,あの「広辞苑」(昭和58年12月版)にもわずかな表記で「昆虫」「昆虫
記」「標本」「ファーブル」の4つがあるだけで,「昆虫採集」と言う言葉や「昆虫
針」「ドイツ箱」など,全く掲載されていませんでした。ファーブルはフランス人で
ある事を知りました。

以上が私の「発言自粛期間」の「行動の軌跡」です。

最後の結論として,私は「理解」ー「迷走」ー「理解」ー「迷走」ー「理解」ー「迷
走」を繰り返し,
どのようにしようか非常に迷いました。私はそれに他の方のメールの言葉に「私のメ
ールがつまらない時などは直ぐに,ごみ箱へ捨てて下さい」等とある事があり,「何
故,立派なメールなのに」と思っていたのですが,もしかしたら深い意味があるのか
と「深読み」ばかり。

それは以前に先述しました,井上ひさしさんが「戦後は終り,戦前がやってきた」と
言う言葉等を思い出したからです。

河野さんに,私など弱い「個」や「世間話,四方山話」等は「無駄話」だから,やめ
ておく,これは当MLが「そういう方針」でしたら,全く問題ありません。しかし,私
が誇大に心配しているのは,河野さんの言われる「立派な裏付け」のある「立派なお
話」であろうが,もしかすれば「何もかも駄目」と言う「戦前」が来る予感はないで
しょうか。(もっとも,私も良く「その発言はMLでは」,等と言いますので,人の事
は言えません),言わば,「世間話」も「裏付け話」も「全て駄目」と言う日がやっ
てくるかもしれないのではと思いました。

先日,NHK教育テレビで長時間「子供と大人の教育討論」をやっていました。そこで
私はあることを思いました。それは
「書き言葉」で話す人と,「話し言葉」で話す人は,ファッションまで違うと思った
のです。そこで,
もしかしたら「書き言葉裏付け派」ー「河野さん」「背広,ネクタイ派」,私「話し
言葉裏付け派」ー「背広,ネクタイを捨てた派」ではないか,と思ったのです。河野
さんは石垣島と言う自然豊かな土地におられるので,スタイルは私より「フリー」か
も知れません。だから,これも「善悪」でなく,どこかに「相違点がある」と言う事
だと思ったのです。

そこで,私は先に述べました様に非常に「個」「世間話」ばかりする人間,これは少
々,私が「裏付け話」を「体験」しても,やはり,これまでの「環境」「経験」が「
世間話」以上の話が出来る自信もなく,管理人さんや,MLの方やに叱られるかも知れ
ないですが,河野さんの,お言葉通りと言うか,スポーツ選手の様に「体力の限界」
「非常に弱い人間」を理由に「沈黙」させて貰おうか,どうかまだまだ迷走しており
ます。(どうか又,多くの方が,ご不快になったと思わないで下さい),いわゆる,
「戦前」がやって来ない間に,「戦前を先取り」して「沈黙」の予行演習をしようか
とも思い迷っています。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。  喜多かつみ










kita katsumi kitapp@elf.coara.or.jp
「創造学級KITA ORIGINA」「誰も聞いた事のないコスモムジカ」
URL http://www3.coara.or.jp/~kitapp  
「創造空間」&「蔵書」&「奇蹟」&「古葉書」「切手」(7,DEC,1998更新)





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