[BlueSky: 704] 昆虫標本


[From] "Hosoya" [Date] Wed, 1 Sep 1999 09:58:31 +0200

ドイツの細谷です。

こっちで行った博物館はどこも剥製や針で刺した昆虫の標本だらけでした
よ。特に昆虫標本は多いような印象を受けました。絶滅動物のクアッガの剥
製を見たときは,ちょっと複雑な思いも。
剥製が系統的に並べられ,生息環境も考慮に入れてジオラマ風に展示されて
いるものも。ヒト以外にもこんなにたくさんの生き物がいるんだなあ,って
思ったりします。

トラがシカを襲って食べるのは生きるために必要な行為であり,研究者が
日々たくさんの生物を殺して「生」について研究することも必要な行為だと
思っております。生きるために必要な殺生だと感じています。
採集がスポーツやビジネス,道楽になってしまうと,必要以上に採集をする
危険があるので反対ですが。

子供に昆虫採集をさせて,標本を作らせることも必要なことだと思っていま
す。
それだけで生物の多様性を知ることも出来るし,一番大事なのは

「死」を以って「生」を知る

ことだと思っています。昆虫に針を刺して殺すことは残酷なことかもしれな
いけど,一寸の虫にも五分の魂といいうことを学べるのではないでしょう
か。

中にはそうでもない人もいるかもしれませんが
日々たくさんの生き物を殺している研究している人ほど,「生きている」と
言うことについて知っていると思いますが,どうですか。

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Teruyo Hosoya(Kobayashi)@Germany
hosoya@ptron.de
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