[BlueSky: 692] Re:688 昆虫の標本


[From] keimika@246.ne.jp (Keiichi Hino) [Date] Tue, 31 Aug 1999 21:09:32 +0900

BlueSky-MLのみなさん こんばんは。東京/世田谷在住の日野です。
広木さん、個人攻撃ではないのであしからず。
引用させてもらったので、割りくちゃうかもしれませんが許してください。

At 19:22 99.8.31 +0000, HIROKI Masatoさん wrote:
>> #自分の子供には昆虫を観察するための昆虫採取はさせても、
>> #標本を作るための昆虫採取はさせないようにしよう。
>観察したあとは、どうするんですか?

リリースすればいい話では?
ただそれだけのことだと思うのですが。
それとも捕獲したものは持ち帰るというのが絶対なのかな?
僕の考えは、フィールドで網を振って捕獲しただけでも昆虫採集と思ってます。

あと昆虫採集については、どんな理由を付けようとも
環境破壊の一要素になっていることはお忘れないように。
たしかにリゾート等の開発とは規模が違いすぎますが、
ローインパクトだろうと破壊は破壊。それは認めるべきですね。

過剰繁殖の自然界での制裁は、「強い生き物に食べられる」こと
だと思います。僕は昆虫分野の人の意見でどうしても理解できないのが
ここのポイントで、「過剰繁殖の種類は採集しても大丈夫」という
考え方です。極論好きな僕はどうしても「だったら飽和している人口も
同じ手段で淘汰することを全世界的に合法化すれば?」と思ってしまう。
(また暴言爆発!)

なんか「採集したい(もしくは、する為に)為に、一生懸命言い訳を述べている」
ようにしか聞こえないのです。罪悪感ってありますか?
たぶんあると思うんですけど(一応期待してます)、からだが小さいながらも
「殺している」ことには間違いないので、その辺事実を先に述べてから
”研究”や”過剰繁殖”という理由をのべる方が真実に近いと思うんです。
要するに「採集したいから採集している。でもこれだけの条件を満たしている
から採集しているんだ。そしてそれが役に立つように頑張っているんだ」という感じ。

最後に、人工飼育化での繁殖後の二次野生化については、たしかに
頑張って研究されている方多いですね。ただこれも、もっと自然条件化で
くらしていける環境保全を企てることの方が重要だと思います。
それを見逃して、人工飼育に力をそそぐのはどうかと思う次第。

法律でも「種の保存法」というのがありますが、僕はあんまり好きではない。
その地域の「自然・歴史・伝統・現在の人のくらし」がユニットで保存
されなければ意味が無い。アサギマダラ(蝶の種類)を残すには、
キジョラン(植物)も残すことが必要。「キジョラン切って、アサギマダラ
残そう」は無理。でも日本のいままでの教育って種単位だったから、
どうしてもこうなる。

10年位前だけど、西日本のとある町が「トンボ王国」で売り出した。
実際そこに行ってみたら、たくさんのトンボがいる。ヤゴもいる。
だけどその町の衛生目標は「ハエやカがいない、きれいな町」。
じゃぁ、トンボは何を食って生きているんだ? まさか「トンボ」だけが
生きることが出来ればよいのか? と町役場に聞いたら「はい」だって。
まぁ10年前だからねぇ〜。今はどうなっただろうか。興味津々です。

かなり厳しい書き方だけで文章の魔術を差し引いて読んでくださいね。


ではでは


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