[BlueSky:06690] Re: (林業と地域について)


[From] "Takashi k." [Date] Fri, 13 Jul 2007 21:47:01 +0900

荻野様
 アイデアとしては面白いですね。

実情は林業技術の後継者がいない(後継者の卵はたくさんいます。)ことが問題では
なく、山側に「雇用力」が既に残っていないと言う所が大切な前提になるかと思いま
す。

 自衛隊の話しは、持久力を鍛えるにはもってこいの「訓練」なのかもしれません。
但し生産性においては大概の場合1/5〜1/10(仕事によっては1/20以下)くらいにな
ると思います。「訓練」をつむことによって生産性は向上する可能性はあるかと思い
ます。(3年以上)
 良くあることですが、屈強な体力に自身のある方でも、70才を過ぎた方に一日の生
産性で全くかなわないと言った話はよくありますし、何度もそういった事に出くわし
たことがあります。(多分儲かることは無いと思います。)
 また余りにも労災の掛け率が高かったので数年前に下がりましたが、伐採を伴う場
合の掛け率は100/1000を超えていたと記憶しています。死亡事故もやはり多い職業で
す。
 林業の聞き書き等で聞いた話ですが、山の人達の中には「秘密動員」(家族以外に
は戦死してから知らされるようですが)として事前に召集がかかった方もいらっしゃ
るようです。(大東亜戦争前夜の話し)工作活動(木を釘無しで組んだりする土木技
能)や偵察活動等をまかされたのではないか?という御話を遺族の方から伺ったこと
があります。
 一般的に「国土を守る」と言う所では同じような印象を受けますが、私の個人的な
思いとしては、林業は、あくまで「守る」物ではなく「伝えていく」物であると思っ
ています。

小森谷孝志拝
 




>  酒井さん、藤田さん、みなさん
>
>  念のため、「林業」部分の私のイメージをもうちょっと細かく書きます。
>  人件費を考えなくて良いマンパワーとして陸上自衛隊を組み込めれば、もっと楽
に林業を経済的にも成立させられるのではないかというのが基本です。
>
>  「間伐」を陸上自衛隊に行ってもらう場合、もちろん地元の森林組合初め林業者
と実際の作業について打ち合わせたうえ、その指導を受けて行えばよいと考えていま
す。
>  これにより多少でも収入があった場合、指導に当たった林業者と自衛隊で分けれ
ばよい。これまで林地を放置していた地主が自衛隊の介入によって結局儲かり、真面
目に林業を続けていたものが相対的に損をするということのないように、調整する仕
組みを考えておく必要があるでしょう。
>  この辺りの実際について、出来れば議論いただきたいところです。
>
>  さらに言えば、自衛隊も週半勤務形態を取り入れて、地元林業後継者を積極的に
受け入れてもらいたいわけです。役場・農協・森林組合もそのようなかたちで、家業
を継ぎながらも一方では就職し、一定の固定給が確保できるようにしたい。そのほう
が地方では、上手く回るのではないかと想像しています。
>  家業だけだと親子二世代になると厳しい。しかし、子どもが全く違う職業を選ぶ
と、地元にはほとんど就職口がなく、家業のスキルも失われてしまい、地元に戻って
これなくなる。・・だから半分半分ならどうかと・・
>
>  自衛隊による間伐は、国土保全・防災が主眼ですが、同時に隊員の体力向上・山
間地での活動訓練としても有効でしょうから、恒常的に行われるようにしたい。そう
すれば、間伐の技術も向上し、供給量も安定するので製紙原料や、炭素循環農法の炭
素原料、バイオマスなど、いろいろな展開を考えられると思います。




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