[BlueSky:06689] Re: 海流発電 他(林業と地域について)


[From] 荻野 行雄 [Date] Thu, 12 Jul 2007 19:09:08 +0900

 酒井さん、藤田さん、みなさん

 念のため、「林業」部分の私のイメージをもうちょっと細かく書きます。
 人件費を考えなくて良いマンパワーとして陸上自衛隊を組み込めれば、もっと楽に林業を経済的にも成立させられるのではないかというのが基本です。

 「間伐」を陸上自衛隊に行ってもらう場合、もちろん地元の森林組合初め林業者と実際の作業について打ち合わせたうえ、その指導を受けて行えばよいと考えています。
 これにより多少でも収入があった場合、指導に当たった林業者と自衛隊で分ければよい。これまで林地を放置していた地主が自衛隊の介入によって結局儲かり、真面目に林業を続けていたものが相対的に損をするということのないように、調整する仕組みを考えておく必要があるでしょう。
 この辺りの実際について、出来れば議論いただきたいところです。

 さらに言えば、自衛隊も週半勤務形態を取り入れて、地元林業後継者を積極的に受け入れてもらいたいわけです。役場・農協・森林組合もそのようなかたちで、家業を継ぎながらも一方では就職し、一定の固定給が確保できるようにしたい。そのほうが地方では、上手く回るのではないかと想像しています。
 家業だけだと親子二世代になると厳しい。しかし、子どもが全く違う職業を選ぶと、地元にはほとんど就職口がなく、家業のスキルも失われてしまい、地元に戻ってこれなくなる。・・だから半分半分ならどうかと・・

 自衛隊による間伐は、国土保全・防災が主眼ですが、同時に隊員の体力向上・山間地での活動訓練としても有効でしょうから、恒常的に行われるようにしたい。そうすれば、間伐の技術も向上し、供給量も安定するので製紙原料や、炭素循環農法の炭素原料、バイオマスなど、いろいろな展開を考えられると思います。



 各種再生可能エネルギーの活用については、議論としては理解できますが、現実的には、とにかく海流発電の実用化を目指すべきであると考えます。
 それによってエネルギーのコストが下がれば、各種再生可能エネルギーのための設備のコストも下がるでしょうから、危機管理の面から、直接のエネルギー源を分散させることにも意味があるでしょう。
 しかし、とにかく現在直ちに環境問題を軽減させるためには、海流発電の開発に集中すべきと考えます。

 素人考えですが、簡単に整理すると[風速10m/sと、海流の流速2m/s]で考えたときに、1秒辺りに1平米の断面を通過する質量は、(重量について1立米あたり、空気約1kg 海水約1000kgとして) 風力約10kg に対して
 海流約2000kg になります。
 さらに速度を掛けて運動量を出すと 100kg.m/s 対 4000kg.m/sになり、これがエネルギーの密度・効率の差になるのだと思いますが違うでしょうか。

 実際には、24時間365日の安定性、また深海中での水圧上昇などにより、もっと差が開くでしょうから、ざっくり表現すれば、海流の方が風力よりおよそ100倍は効率がよいということになるのではないでしょうか。(ちなみに、運動量4000の風というのを考えると 風速64m でしょうか)


 風力発電がなんとか成立するのであれば、広大な適地を持つ海流発電はいくらでもエネルギーを安定供給できると思うのですが。




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