[BlueSky:06626] Re: 今日は7 周年記念日で す


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 14 Jul 2006 11:10:20 +0900

こんにちは、葛貫です。

須賀さん wrote:
> 心理学の授業、うらやましいですね。さすが心理学だ。

自分自身の物事に対する反応癖に気付かされるのも、高校生の様子
をみているのも、とても面白いです(^^)。

クラスも20人ほどで、先生がフレンドリーな感じで授業をなさって
いるので、普通、授業の流れを妨げないように、心の中でつぶやく
だけだろうと思うようなことも、すぐ、その場で、声に出し、仲間
同士でしゃべりだすんです。あとで自分で調べようとか、もう少し
整理してから、質問しようという感じではない。

オリエンテーションのときに、深入りせずに話を止めることがある。
勘のいい人、既に知っている人には、それがわかるだろう。でも、
わざと止めているのだから、あまり突っ込まないように、というよ
うなことを仰っていて、すごく詳しい子もいて、先回りしたことを
言ったりすることもあるのですが、それを上手にかわしている。

えっ、まとめは? 結論は? 何なんだ?? という感じで、どこか
落ち着きの悪い、波立った状態で帰ってくるんですよね(^^;。

[BlueSky:06622] でご紹介したシンポジウムで、飯島博さんが、
目的、計画を持つと,創造的でなくなる。ものが生まれる場がなく
なる。自分の中の「もやもや」の中に、現場から得た触感、現場に
携わる人からのフィードバックを投げ込んで、暫定的なかたちを作
り出していく。そうしていくうちに何かが起きる。総合化は「する」
ものではなく、自然に「起きちゃう」ものなのだ。
というようなことを仰っているのを聞いて、小奇麗に説明してくれ
るのではなく、自分の中の「もやもや」を波立たせる、「もやもや」
したものがあること実感させてくれるような刺激って大切なんだな
と、改めて思った次第です。

学校では授業の時間外に、自発的に先生と話に行っている生徒さん
がいたり、消化不良のような表情をしている子には話しにおいでよ
と、さりげなく声をかけていたりで、細やかなフォローをする入り
口は開けてあるんだと感心しています。現場経験が豊富な心理学者、
恐るべし、です。

> 鷹揚にかまえて、質問をひきだして、そのやりとりから
> こちらのメッセージをより深くつたえていく、といった
> 技術を、わたしの場合はもっと身につけないといけないな。

どっと流れ込んできた新しい情報、現場の人の思いについて、沢山
の人の前で、生煮えの状態で反応を返すことができる高校生って少
ないのではないかな。でも、潜んでいた「もやもや」を刺激され、
波立ち始めた人もいると思います。皆の前で質問したり、感想を言
うのは躊躇うけれど、研究所の施設公開のお知らせ等をしたら、
そっと訪ねてくる生徒さんがいるのでは、と思います(^^)。



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