葛貫さん、
今学期は二クラス合計230名の受講生と格闘を続けていて、
今朝も午前中、約4時間続けて前学期最後の講義をやりました。
来週が期末試験です。別の専門クラスと大学院のクラスもあり、
まるで世紀末のような学期末を迎えています。手ごたえのある
受講生が多数いるので、そこそこ気合も入っています。
外来種との付き合い方に関して学生たちに考えてもらう
宿題を課しましたが、条件反射的に「駆除」についてあれ
これ、技術的な問題を考える、といっても別件からの類推
でしかありませんが、という傾向が一般的に強かったのは
さすがで、この国の国民性を改めて見せつけられました。
除去が事実上不可能になっている有害な外来種にどの
ように向き合うかは難題ですが、問題の実態をより深く
知るための努力を大切にして、短絡的に目先の対策に
走ろうとするようなことがない精神状態が、これからの
社会の標準になってくれることを願っています。
とにあれ後の世代につなげて行くしかありません。
山口正士
琉球大学理学部海洋自然科学科
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