[BlueSky:06453] 虫虫・・・何もかもを自分のものにする方法


[From] "genngorou" [Date] Tue, 14 Jun 2005 00:29:35 +0900



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虫は虫なりに一つの考え・・・・・
  何もかもを自分のものにする方法
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 「物」に「自分の物」と感じる「所有意識」について、取り立てて
考えてみれば、これまた、「自分」という意識感覚と似て妙なこと
が見え始める。。。。

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 ・・・だってそうでしょ?私が独身時代に自分で買ったこの指輪
なら、アナタの許可を得なくたって、私が捨ててしまおうが、溶か
してしまおうが、人にあげようが、売ってしまおうが私の勝手よね、
だって、私のものなんだから、、、・・・でしょ?!
でも、この指輪は違うわよね。二人が誓いを交わした時の指輪
なんだから・・・。その処分を私ひとりが勝手に決めるなんてこと
許されないし、もちろんアナタだって、一人でそれを決めてしまう
ことなんて出来ないのよ! 仮に、アナタと私が二人でその処分
を決めたって、それもダメよ、、だって誓いは神の前にて交わさ
れたのだから、絶対に私たちだけで、「この指輪はいりません」
などと決めてしまうことなんて出来やしないんだから・・・。。分か
った?!

−−−

 人は自分が自由に出来るものに「自分のもの」という感覚を持
つ。

これを逆に言えば、「自分の自由に出来ないものに、人は”自分
のもの”という感覚を持ちにくい」と言える。。。たとえ自分の家の
中にあるものであっても自分の自由にならないものに、「これは
自分のもの」という感覚を持つことはなかなか難しい。
 本棚の後ろやタンスの後ろに潜んでいるあのゴキブリを、人は
自分のものと思うことはない。

ところが、人は自由に出来ないゴキブリを、いとも簡単に所有す
る方法を持っている。「消去」してしまうのだ。命を自由に扱うのだ。
相手の「自由を奪う(自由を所有)」という究極の行為によってゴキ
ブリの命を自由に扱い、永遠に相手の自由を奪い、手に入れてし
まうのだ。
ゴキブリは斯(か)くして、殺虫剤により人間のコントロール下に置
かれる。
私に殺虫剤の火炎放射により殺されたゴキブリも、死後、「私の
家の、私が殺したゴキブリ」という地位を得る。

−−

人はゴキブリだけでなく、自分の脳をもゴキブリのように扱う。

自分の感覚、自分の思いというものも自由にコントロール出来ると
考えている者は、それが出来ない時、自分の脳であっても消去と
いう方法を取り始める。ひどい場合には、自分を奪い返す(再所有
する)ために自殺を試みる。

−−

人はゴキブリだけでなく、人の命をもゴキブリのように扱う。
完璧な他者所有は、人の自由を完全に奪うという殺人によって、
完全に達成される。そして、殺した相手の懐から財布を抜き取る
など、次々と勝手な所有を始める。

 他者という、きわめて自由に操ることができない「自分以外の人
間」に対して、正に、この消去という方法は、たやすく、簡単に、多
く用いられる。
 他者を自分の自由にしたいと強く思う傾向にある者は、それが
叶わぬとなったとき、自分の思いの邪魔になる相手を、殺す、壊す、
捨てる、などということをしはじめる。

 ゆがむ顔を眺め、吹き出る血を浴びながら、自由と所有感を満
たす。民族浄化だけでなく、逃げて行く家族に対しても、あるいは
別れを告げる愛人に対しても、そんな行為が行われる。。。

この自由な所有の世界では、多くの他者コントロールが、あらゆる
場所で行われている。

                             ゲンゴロウ。。。


−−−−メモ−−−

 脳の記憶を消去する行為も頻繁に行われる。たとえば、「錯誤」と
いう記憶を操作する「ウソ」などという方法で、日常、多くの人により
頻繁に行われている。
−−
 記憶操作(他者所有)に、宗教が神などの教えを用いるのに似
て、学術的体系などという学問が裏付けに利用される場合もある。
−−−
 もしも簡単に記憶を消去することが出来る装置が開発されれば、
「脳の物質的な消去(殺人)」は起こらなくなるだろうが、その記憶
消去装置こそが、記憶に頼って生きる生物には、殺人装置。。
−−−
 人間の抹殺行為が法的に、あるいは社会的に簡単には達成で
きない場合、抹殺したい相手が身を置いている環境の破壊、解体
などという方法も行われる。


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