[BlueSky:06420] Re: ハローワーク


[From] 荻野 行雄 [Date] Thu, 17 Mar 2005 16:13:20 +0900

 荻野です。

 今本さん(06408)
>「自分にあった仕事はこうである」という当人の判断力の問題を、「自分とはこうだ」
>
>「自分のために仕事がある」という価値観に恣意的にすりかえている、

これ、私の引用の仕方が、ちょっとまずかったかもしれないですね。
後から全文を読まれたのではないか、とは思いますが、問題の
: いまの若者は「自分に合った仕事」を探しているらしい。・・・
 の部分は、その直前が『本書にも書かれているように、』となっており、
そして、この紹介されている本は、
『第二部では橘木教授のゼミの学生たちが、自分たちの考えをまとめ、
 具体的提言を行っている。』
 ということですので、
そもそも、そのような「論理の飛躍」をしているのは、その学生さん達
であると考えるのが妥当であろうと思われます。
 
 余語さん(06419)
>「自分の能力が目覚めて、もの凄い成果を上げる、そういう場所があるのではないか」
>
ということなんでしょう。
 何か、「現実の自分を越えた「本当の自分」がどこかにいて、
その「本当の自分」を引き出してくれるような「自分に合った仕事」
を探し当てれば、楽に成功できるはず。」とか思っているのではないでしょうか。

 「何じゃそりゃ、訳のわからんことを。」というわけで、
 養老先生は、わざわざ論理の内容を細かく整理するよりも、まとめて、
「そんなこと考えるな」と言っているのだと私は理解しました。
 こう書いていると、この本、ほんとのところはどんなことが書いてあるのか、
読んでみたくなってきました。書評としてはそれがミソでしょう。
(だからわざと、乱暴に流しているとみた。ナンチャッテ)


 小宮さん(06409)
>学歴がなくても可能な単純作業の工場の仕事に
>募集する若者たち、景気の悪化で人を減らして、その分を
>フリーターで補う企業、その間をとりもつ仲介業者。

 この番組、私も見ました。背筋が寒くなりましたね。
途中でやめて帰ってきた息子に父親が、「真面目に働けば、その会社の人が
認めて引き上げてくれることだってあるんだから・・」というような
説教をする場面、父親の認識と現場のギャップが哀しかったですね。
 テレビが取材に入っていなければ、事件でも起こしそうな
ものすごい目をして、父親を見ていた息子さんが印象的でした。
 確か、この手の人材派遣業は、今や一兆円産業で一万社が参入しており
百万人の若者がそうして働いているという話でした。
 これ、単純に計算すると、年間一人百万円?
実際には各種経費がかかるわけだから・・・がちょーん。

 いったいこの社会は、何をどうしたいのか、若者をすりつぶしてるだけか
と、・・「大人の側の手抜きじゃないのか」というのは、そういう、
社会のあるべき姿ってなんだろうという部分も、念頭にあったわけです。


 葛貫さん(06412)
>「日本の高校生、7割が学校で居眠り 日米中3カ国調査」

 と言うことは、今日びの受験生には、大した競争相手はいないということかな
と思ったら、
 余語さん(06419)
>少子化で大学に入ることは容易になってきました。
>もちろん入学するのが困難な大学はありますが
>え?と思うほど簡単に入れてしまう大学が増えてきているようです。

 ・・・・・ヤバイんでないかい。
 大事大事に、何の心配もなく、スクスクと育てすぎて、
何もたいして思い悩んだこともない、何も考えられない若者だらけに
なってしまいましたとさ。みたいな?



 ところで、この問題を川口さんの「尊厳死」へのレスと続けて送ったのは、
自分の中では関連があったからです。
 私も、前にちょっと書いたようにALSという病気には、関心があったので
川口さんのHPをたどってざっと読ませていただいたのです。 
 それで、なぜ
「特定非営利活動法人ALS/MNDサポートセンターさくら会」
という仕事について、さらに
「立命館大学大学院先端総合学術研究科院生」という立場で研究も行って
「尊厳死」と向き合っているのか、というその背景が、
みごとに「ハローワーク」の問題と対比しているように思われました。
 要するに、お母さまがこの病気にかかられて、直接この病気、
その介護に関する問題と向き合わざるを得なくなった、ということなのですが・・ねえ。

(書いてはまずかったですか?一応公開されている情報なのでいいかと判断しましたが)



▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。