[BlueSky:06412] Re: ハローワーク


[From] "Y. Kuzunuki" [Date] Wed, 16 Mar 2005 16:29:53 +0900

こんにちは,葛貫です。

荻野さん wrote:
>  学校を出たばかりの若者の「自分の判断」に委ねちゃうというのは
> 本来どうなのか、大人の側の手抜きじゃないのか?失敗しても
> 「だって、あなたが決めたことでしょ」という訳なんだろうなあ。


「日本の高校生、7割が学校で居眠り 日米中3カ国調査」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0315/TKY200503150279.html

「今が楽しければ」将来に希望抱く高校生は24%(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000112-yom-soci

「自己中心で刹那的−日本の高校生 米中に比べ際立つ低さ」(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000001-san-soci


という記事をみかけました。

  財団法人日本青少年研究所のサイトに,この記事の基になって
  いる調査の概要が載っていました。

  「高校生の学習意識と日常生活」
   http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2005/gaiyo.pdf
    財団法人日本青少年研究所:
    http://www8.cao.go.jp/koueki-co/sougou/sogo09.html


この調査に対する以下のような有識者のコメントが新聞のサイトに
載っていました。

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教育評論家の尾木直樹さんは、「今の高校生たちは学校や社会に居
場所が見いだせず、自尊感情も薄いまま、身近で小さな世界に閉じ
こもっている。極めて深刻な状況だ」と指摘。「スポーツや文学の
世界では若い才能も伸びてきている。大人は『今の若者は……』と
批判するだけでなく、ボランティア活動などの社会参加を促す仕組
みを整備し、彼らを受け入れていくことが重要だ」と提案している。
(読売新聞)
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***********
 ■自信持たせる環境を
 教育関係の著書も多い精神科医の和田秀樹氏の話 大人が考える
以上に、若者の間にあきらめが氾濫(はんらん)し、刹那的になっ
ている。 バブル経済前は、頑張って勉強すれば誰でもある程度の
生活ができるという、社会に対する確信があった。しかし終身雇用
が崩れ、大学を出ても就職できない状況になり、将来に希望を持て
なくなっている。 あきらめの早さの背景には、社会に対する不信
とともに、日本という国や自分自身に対して誇りを持てなくなった
ことが挙げられる。誇れる気持ちを植え付けるのは学校教育の役割
ではあるが、学校だけで実現が難しいのも現状だ。
 学校が徹底した学力向上策を図って最低限の自信を植え付けた上
で、マスメディアも含め社会全体が若者が誇りを感じられる環境を
作り出す必要がある。(産経新聞)
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荻野さんの仰しゃる「大人の手抜き」があるとしたら,大人がサポ
ートしうることというのは↑のようなことなのかなと思いつつ,
これらの記事を読みました。

「学校が徹底した学力向上策を図って最低限の自信を植え付けた上
で、マスメディアも含め社会全体が若者が誇りを感じられる環境を
作り出す必要がある」って,どういう演出を想定しているのでしょ
う(^^;?。だから何?とききたくなる,それが根拠になるのかい
な?と思うような誇りを植えつけられても,仕方ないわけで。

失敗して「だって、あなたが決めたことでしょ」と言われて,事実
を認めて,失敗を肥やしにして,次行こう!!と思える,拠り所とな
るのは,何なのでしょうね。学力の向上だけでは,地に足がついて
いないというか,そういう自信は得られないような気がするのですが。

子育て中の方,学校で教えていらっしゃる方,企業で新入社員と接
する方・・・,社会人になる過渡期に立ち会う方々が,どういう実感
を持っていらっしゃるのか,うかがってみたいなと思いました。


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