荻野です。
2月27日付け毎日新聞の書評欄「今週の本棚」
養老孟司・評 『脱フリーター社会 大人たちに…』=橘木俊詔・著
の、養老氏の文章がなかなかでした。
全文は以下
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/archive/news/2005/02/27/20050227ddm015070119000c.html
ちよっと引用しますと。
: フリーターに限らず、若者の問題は現代の問題である。
: そこには若者の態度だけではなく、大人の対応がある。
: 社会的には弱者である若者の側に、社会の矛盾が表現される。
: いまの若者は「自分に合った仕事」を探しているらしい。そんなものはない。
: そもそも自分とは、仕事で規定される程度の安直なものではない。
: 仕事とは社会に必要性があって生じるもので、それをニーズというのである。
: 自分のために仕事が転がっている。そんなことが論理的にもあるわけがない。
: 社会がまともに動くために、仕事が存在しているのである。
以前、葛貫さんが「13歳のハローワーク」を紹介して、
「好きなことを職業に」というような内容の書き込みをされていたときに、
私は実は、違和感があったのですが、それを形にするのが面倒で
放っておいたのでした。
「好き」と「合っている」というのは、ちょっと違うかもしれませんが、
いずれにせよ、そのときの本人の判断によるわけです。
学校を出たばかりの若者の「自分の判断」に委ねちゃうというのは
本来どうなのか、大人の側の手抜きじゃないのか?失敗しても
「だって、あなたが決めたことでしょ」という訳なんだろうなあ。
: フリーター問題では、・・
の段落が一番おもしろいです。
: 夜になったら人間は寝なきゃいけないのである。
みなさま、おやすみなさい。
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