平城＠プラトー研究所です。
私は昆虫採集の問題は、文化（言葉が妥当かどうかちょっと疑問ですが）の問題
として議論する方が良いのではないかと思います。
たとえば
Ishitani Masahiro さんwrote:
> でも基本的には，昆虫１匹の命と高等動物の１匹の命は違うと思
> います。こうゆうことを言うと誤解されそうなんだけど，それは，
> 彼らの生態系の中での位置（生態的地位，ニッチ）によるものだと
> 思いませんか。食物連鎖の下方にいて支えているものと上方にいる
> ものとは本質的に生態的な役割が違うんです。例えばミツバチは女
> 王を中心とした社会を形成してますよね。その社会の個々の生命は
> 確かに１個だけれでも，それは巣全体では一つの命であってそれが
> うごめいているという見方もできますよね。
> だから命は確かに１対１だけれども，本質的には高等動物とは，
> 違う。だから昆虫はいくら殺してもよいということを言っているん
> ではないのです。それは誤解のないように。
> でも同じ１対１と考えては誤解を招く。そうゆうことを言ってい
> るんです。出来るだけ最小限度の個体を採集する。それは当然のこ
> とだと思っています。
のような議論で生態系や環境の面から論じても、「でも、殺してもよいの？」と
いう疑問には答えられないでしょう。
人間による「美しいものを収集したい、珍しいものを収集したい」といった欲求
によって、昆虫採集やハンティングといった行為は生み出された側面が大きいと
思います。このような点を考えると決して環境問題がどうあろうとも昆虫採集が
好きな人は採集するに違いないと思います。
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