葛貫です。
中澤さんwrote:
> http://www.fsc.go.jp/osirase/risk_annai.html
> によると,2月4日開催予定の
> 食品安全委員会リスクコミュニケーション専門調査会(第12回)
> は,BSEに関するリスクコミュニケーションについて,が議題
> の1番目に上がっていて,どういう話が出てくるのか注目したい
> ところです。
はい。
> うーん,最近は,大臣が一言いうと,それまでの議論をすべて
> すっ飛ばして事態が急転回することが多いので,なし崩し的に
> やられてしまう危険もあるんじゃないかと懸念しています。
> 世論も盛り上がっていませんしね。
世論というと、国内での全頭検査廃止、全頭検査を望む自治体への
3年間の費用全額補助等、全頭検査に焦点があたりがちですが、
リスク評価の論点は 中澤さんが[BlueSky:06358]で書いていらした、
> しかし,米国産の牛の感染率がどうなっているのか,曝露状況が
> どうなっているのか,危険部位除去がどういう状況で行われているのか,
ということや、食べた人のプリオンの1つのアミノ酸が特定の種類
だと重篤化するらしいという話も十分なサンプル数・時間経過もと
での推定なのか、経口投与実験ではないようですが、<異常プリオ
ン>慢性炎症を持つマウスの臓器に蓄積
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050121-00000015-mai-soci
Chronic Lymphocytic Inflammation Specifies the Organ Tropism of Prions
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1106460v1
という研究報告もあり、ウシの他、慢性炎症を持つ人のリスクは大
きくなるのか、等々、まだまだ、プリオンについては不明な点が
ありすぎるように思われます。
BSE:米の食肉工場、防止策守らず 危険部位混入の恐れ−−検
査官労組が警告書
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/archive/news/2004/12/22/20041222ddm008100071000c.html
などという記事をみかけると、人種のるつぼといわれる彼の国での
プリオン病の発生状況をモニタリングしていれば、いろいろなこと
がわかってくるかも、と思ったりします。疫学的な調査にひっかか
ってくるような事態は発生していないのかな?
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