[BlueSky:06365] Re: 移入種としてのヨーロッパウナギ


[From] "Y. Kuzunuki" [Date] Sat, 22 Jan 2005 19:29:41 +0900

山口さん,こんにちは,葛貫です。

> ヨーロッパウナギはすでにかなり放流されていて、各地で確認されて
> います。環境省も日本自然保護協会もこれにノータッチですね。


私が目にするのは,主に都道府県の水産試験場の報告書なのですが,
2000年前後に「ヨーロッパウナギはアオコ池の飼育で寄生虫症の発
生が見られず,低温耐性も強いことから,天然水域への逸脱に留意
した上で,露地池飼育への導入の可能性が残った。」というような
ことが書かれたものがあり,逸脱を避ける指導をしていると思い込
んでいたのですが,放流されているとは知りませんでした。

> ヨーロッパウナギは日本で放流されてからすでに親になって
> いるものが相当な数になっているでしょう。
> 彼らは海に降っているのでしょうか。

ヨーロッパウナギの産卵場は大西洋のサルガッソー海域,ニホンウ
ナギの産卵場はフィリピン東方海域と離れていますね。両種は,自
然な状態では,混ざり合うことはないのでしょうか。

素人考えなのですが,日本近海へ海流に乗ってやってくるシラスウ
ナギにヨーロッパウナギがどれほど含まれているか,経年変化を調
べれば,どの程度,逸散または放流したヨーロッパウナギが降海・
産卵し,天然群にどのような影響を及ぼしているか等がみえてくる
でしょうか。



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