[BlueSky:06322] Re: 外来種問題


[From] "Kikuhiko Mizusaki" [Date] Fri, 7 Jan 2005 11:51:56 +0900

山口様

> 環境省の役人たちは善人の部類に入る人をよく見かけますので、
> 綱引きに参加させるのは気の毒な気もします。
>
> また、国レベルでの仕事と地域行政での仕分けが外来種問題では
> 難しさを増幅させますね。国を単位にして外来種、移入種の問題を
> くくってしまうことが行政的によろしいことかしら。

基本的にお役所の人は、善人ですよ。
業者(我々)が、良いように振り回しているだけかも知れません。
ただ、業界団体や議員さんの圧力に弱くて、市民に高姿勢な方も往々にして見られ、

これが善人かどうかは、別の問題です。

外来種の問題は、地域を大きくくくっただけで、細かに分け出すとキリがありません。

北海道のブルーデータにしても、島嶼だから容易に判断が付くのですけれど、
じゃあ、東北と関東の間で、かっちり分けるのか?
って、誰も答えが出せないのが現状です。
現在の状況は、理屈だけでワイワイ騒いでおります。

とりあえず、融通が利かなくとも、
学術的にキチンとした答えをまず出すことが大切ではなかろうかと思います。
その後に、リスク管理として費用対効果から考えてどこで線を引くのか、
キチンと積み上げて議論を行うことが必要なのではないでしょうか。

本来ならかなり長期間にわたり経済活動を停止させてでも行うべき事なのでしょうが、

飢え死にしそうなんで、これはご勘弁願いたいです。

> 今年も相変わらず真っ赤な松が沖縄本島に広がって見えます。
> マツノザイセンチュウは移入生物で、もともとの環境ではホストの
> 松と平和的共存だったと聞いています。

松枯れの問題は、耐性のない品種が繁茂している地域への移入だけが、
問題ではないようです。
生活の変化による、森林土壌の富栄養化だの、酸性雨によるダメージだの、
複合的なインパクトが引き金となって、大量枯損を招いているようです。
松林の植生遷移もあるようですし、、、

現在、耐性苗の開発が進められていますが、これを野放しにしたら、
また、在来の耐性のないマツが絶滅するなんて話になるのでしょうか??


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。