[BlueSky:06320] Re: 外来種問題


[From] "Yamaguchi" [Date] Fri, 7 Jan 2005 11:09:40 +0900

水崎さん、

> 早急になにがしかの手を打つ必要があると思われますが、
> 学術的にキチンとした線引きができれば、問題はすっきりするのでしょうけれど、
> 明治期以前に侵入した生物は、駆除できないと諦める様な、
> 線引きの曖昧さを含んでいる以上、利権による綱引きから逃れることはできないでしょう。
> この辺を理解した上での、省庁の弱腰なのではないでしょうか?

わが国の優秀な行政担当者たちが問題の存在に気がついていない
はずが無いのですが、それでも行動を起こさない裏に利権構造という
大きな障害がある、という認識で一致しましたね。環境省の役人たち
は善人の部類に入る人をよく見かけますので、綱引きに参加させる
のは気の毒な気もします。

また、国レベルでの仕事と地域行政での仕分けが外来種問題では
難しさを増幅させますね。国を単位にして外来種、移入種の問題を
くくってしまうことが行政的によろしいことかしら。

具体例で言えば、琉球松が小笠原で移入植物として問題視されて
いるようですが、沖縄県では県木として、その松枯れ問題対策に
ついて、(不毛な)根絶宣言やら行って、大金を投入しています。
同じ生物で一方では根絶を求め、他方では保全を求めている構図
でしょうか。

今年も相変わらず真っ赤な松が沖縄本島に広がって見えます。
マツノザイセンチュウは移入生物で、もともとの環境ではホストの
松と平和的共存だったと聞いています。

山口


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