> おそらく、山口さんが水産資源生物について必要とお考えになる調査
> をすべての種についてやろうとすれば、1種についてひとりでも足り
> ないでしょう。国立環境研究所の侵入生物研究チームのスタッフは
> 何人いるかご存じですか? 2人ですよ。しかも、そのどちらも併任
> です。こういう人員の配置を放置していることをへっぴり腰という
> なら、確かにへっぴり腰というしかありませんね。もちろん、ほか
> の省庁も専門家を増員するなりして適切に配置するべきでしょう。
官庁と関連機関の人員だけで問題に取り組むという発想はおかしいですね。
役所とその周辺に人数を増やしてもそれほど役には立たないでしょう。
淡水域は国土交通、海は水産庁に遠慮しているのか、自己規制している
のか、他省庁が関わる大事なテーマについては明らかに避けていると思います。
以前オニヒトデの問題に関わった経験でも、わが環境庁とオーストラリアの
対策会議の双方に参加して、日本のやり方が変であることがよくわかりました。
何でも内輪でやろうとするのが日本で、やるべき仕事を明確にし、すべて
オープンにして調査研究は公募して推進し、情報は共有しながらフィード
バックする、のがオーストラリアでした。委員会ばかり開いて無駄金を
使うのも日本の特徴でしょう。インターネット時代になったので早く脱皮して
まともな姿に変わってもらいたいものです。
> 外来種対策法に関連して、経済活動に利用されている昆虫類では、
> 特にハウス栽培の作物の授粉につかわれているセイヨウオオマル
> ハナバチが問題になっています。
この問題についてはアメリカについてですが、とてもよい本があります。
ドキュメンタリータッチで問題提起しています。日本だけの問題では
ないと言うことですね。国際的な情報交換などはやっているのでしょうか。
自宅においてあるので今ここで参照できませんが、後でご紹介したいと
思います。
山口
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。