[BlueSky:06294] Re: 06292 自然保護について


[From] "Y. Kuzunuki" [Date] Tue, 21 Dec 2004 08:25:09 +0900

こんにちは、葛貫です。

山口さんwrote:
> > 痴呆行政を作ったのは中央省庁の責任であると責めたら、いつも聞いていたお返事が
> ありました。

和尚さん wrote:
> これは葛貫さんに講評していただいたほうが良いのかも・・・

元役人で某大学のH教授の「いつものお返事」というものは、有名
なのだと思われますが、恥ずかしいのですが、私はお名前もはじめ
て拝見する方なので、内容がよくわからず、講評できません。
お役に立てなくて、ごめんなさいm(_ _)m。

> たぶん東大が野放しにしているのではないと思いますよ。
> 彼らが勝手に集っているのでしょう。

このプロジェクト、東大にお勤めの方が何人もかわっていらっしゃ
るけれど、それぞれが日常勤務をこなし、時間を捻出し、活動資金
は、三菱銀行国際財団、平和中島財団、等から援助を受けたり、
個人が自腹を切ってかかわっていたり・・・なんですね。
この点、忘れていました。ごめんなさい。


山口さんwrote:
> > 最近ではシナハマグリという外来種の放流や移植が全国
> > に浸透してしまっていて、ワースト100に含まれています。
> > わずかに残っている(かもしれない)ハマグリ集団が維持
> > されるかどうかの問題ですが、実態調査はされていません
> > ので、私の研究室で2年前にスポンサーなしで開始しました。
> > あちこちに小集団が残っているらしいので、とりあえずは
> > まだ消滅を回避するチャンスが残っているようです。

> > ワースト100外来種の選定をやった根拠には「多様性」が
> > キーワードの一つだったのでしょうが、水産がらみの生物
> > ではややこしくなっているようです。シナハマグリの場合は
> > 交雑の可能性が指摘されていますが、その証明はまだ
> > これからです。遺伝汚染の無い集団の特定が先決です。

文献で、時々チョウセンハマグリ(外洋性の海岸に生息する)の種
苗放流というのを目にしますが、ハマグリの仲間は浮遊幼生(プラ
ンクトン)の時期を経て、干潟等に着底するのでしたよね。
プランクトンには国境はないので海流等の影響で、この3種が自然
に日本沿岸の干潟に着底し交雑が起きる、そういう歴史を経てきて
いるという可能性はないのかな、とちょっと思ったのですが、それ
も、これからの調査で明らかになってくるのでしょうか。
シナハマグリ、チョウセンハマグリの稚貝を、内湾域の干潟に播い
てしまっていると、こういう実態があるか、明らかにするのも難し
くなってしまうのかな。

それにしても、スポンサーなしで、広域に渡る調査を実施するのは
大変ですね。時々、山口さんのサイトの元気な掲示板、拝見してい
るのですが、各地に協力者がでてきてくれるといいですね。

shisuan@遠州さん、柚に関するお話、ありがとうございました。

> 人里がなくなれば地球の生物相はドラスティックに変わることでし
> ょう。

はい。
都会に住んでいると、あまり感じないのですが、もっと野生の力が
強いところで暮らしていたら、人里保護に、時間やエネルギーをう
んととられるのでしょうね。


goさんwrote:
> 有象無象的グルメ情報にいたずらに振り回されることなく,マトモでおいし
> いものにありつくには,身近で貴重な食材を,その価値を認識しつつ味わって
> おくことが大事なんでしょうねぇ.で,そのためにもそういう食材を育てる環
> 境をマトモにしとくことが大事なんだろうねぇ...

はい。そう思います。
そうすることにより、保全について良い循環がうまれるのではない
かと思います。
グルメ情報網を上手く利用して、地産地消を進めるということもで
きるのではないかなと思うのですが。生産者もPR上手になる必要
があるのかな。

今日は冬至。夕飯のお菜に、南瓜を煮るようですね(^^)。


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