[BlueSky:06281] Re: :06280 サンゴ礁の保全


[From] "Y. Kuzunuki" [Date] Sat, 18 Dec 2004 21:01:23 +0900

山口さん、こんばんは。

今日は、「黄土高原生態文化回復活動シンポジウム」
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/~yasutomi/symposium.html
を聴きに行ってきました。

現地に入っている方々からは、中間報告というかたちにもまとめら
れていない生の情報を投げ出されたようで、それによりかえって、
各々が、文化とか生態について、いろいろ考えたり、思いをめぐら
せたり、ビジネスチャンスを見出したりする種が沢山放り出されて
いる、そんな感じのシンポジウムでした。

ある程度、結果を予想してデータを集め、綺麗にまとめ上げるとい
う感じではなく、失礼な言い方ですが、東大も面白い人たちを、
野放しっぽく、ゆるやかに囲っておくようになったんだなぁ、
それに触発されて、自分の能力を発揮するところを見出せる人も
出てくるだろうし、面白い場の設定の仕方だなと思った次第です。

そうそう、竹田津実さんが、農薬等による水質悪化の影響は小型の
生物から現れてくるというお話をなさっていました。獣医さんなの
で運び込まれてくる野性の小動物をずいぶんご覧になったようです。

http://www.voice-of-design.com/vod/8-1/812_jp.html
に今日のお話と重なる講演の記録が載っていました。

> 根本的な問題意識と、仮説検証のために腰をすえた
> 調査研究がされにくいのは(成果がすぐに出ないので)どこでも同じ
> ですが、日本では特にお金を支配している連中が短期(同じ職務に
> 留まる期間)ですので、タイムリミットが短いようです。

残念ですね。
開放系で、気象・海象、水質に加え、生物間の相互作用もあるわけ
で、「おぉ!!」という感じで、仮説が検証できる場合の方が少な
いのかもしれませんね。同じ職務に留まる期間が短いというのは、
人的な癒着のようなものは避けられるかもしれないけれど、ブラッ
クボックスに取り組むには、向かないように思うのですが・・・。

> しかし、役人の組織にはアリバイ
> 工作の天才たちが多いので、どうかな。結果の分析や評価ができる
> 専門家たちの多くが体制に取り込まれているし、まだまだ時間が
> かかるかもしれません。
・・・中略失礼・・・
> 話では、その後、私より役人にフレンドリーな先生に持ちかけてOK
> させ、その先生はもちろん自分ではそのような仕事はできないから
> 若手の先生に押し付けたが、結局そこで断られてストップだった
> そうです。

断った若手の先生、天晴ですね。



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