[BlueSky:06266] 動物の分布域拡大と人間の活動域縮小


[From] Masayoshi [Date] Tue, 14 Dec 2004 01:26:46 +0900


おはようございます
Fukushima@Kumamotoです

環境省生物多様性センター12月10日発表の
「第6回自然環境保全基礎調査 哺乳類分布調査」によると
主に目撃情報だと思いますが
中大型哺乳類の7種(ツキノワグマとヒグマとを1種と見なしている)で1978年
と比べて分布域が拡大傾向にあるとのこと
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5533

中大型哺乳類の分布が拡大した要因として
>  一般的には、全国的な状況として、中大型哺乳類の主たる生息地である山地から平野部までの地域では、過去20年間に、集落人口の減少・高齢化と、これに伴う耕作地の放棄や集落の活動域縮小が進んでいると言われており、放棄された耕作地は、中大型哺乳類に好適な環境を作り出していると考えられる。
>  また、基礎調査として全国を自然林、二次林、植林地、農耕地、市街地などに区分した植生調査と今回調査との重ね合わせ比較によると、サル、ツキノワグマ、イノシシなどいずれの種も、特に農耕地や、植林地・二次林として区分された地域において、分布が拡大している。
>  さらに、東北地方などの多雪地帯においては、積雪量の減少が知られており、こうしたいくつかの社会的・気象的要因が重なり、分布域の拡大に繋がっているものと考えられる。
とされています

そのせいかどうか知りませんが、
近くに森がない田園地帯にもイノシシが出没したり、森林の中や近くでニホンジ
カを見るのも珍しくなくなってきました
ただし、畑でノウサギを見る機会は全く無くなったというのが実感です


詳細は
http://www.biodic.go.jp/reports2/6th/6_mammal/index.html



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