[BlueSky:06265] Re: 06244 ちがう人間


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Tue, 14 Dec 2004 00:29:49 +0900

中澤さん、相変わらず忙しそうですね。

>「パラサイト社会のゆくえ」
> 「ペット家族論」

ネーミングが面白いのは内容がいまいちお粗末だったりしますが・・・
「利己的○○○」みたいに。。。大丈夫でしょうか?今度読んでみます。
確かに現在人は自分の子供をペットにしてますね。綺麗な服とか着せて、
まるで愛玩用の犬のように・・・私などは靴下も履かせてもらえなかった。

ただし、我が細君は我が家の悪ガキに靴下を履かせていましたね。久しぶりに
会ったら(笑)、其の時の親子の会話が面白い、お互い眼を見て「こんにちは」
「どちらさまですか」じゃなくて何よりってな感じでした。やはり、「親は
あっても子は育つ」と言う我が家の家訓は名言ですね。

> | なのだと実感する。つまり,人形やペットの向こうに,理想的にふるまう
> | 実の家族(配偶者や子)を想像しているのだ。

まさに仮想家族、仮想社会が現実のものになっちゃった・・・これは最近ひしひし
と感じます。

> 世の中,ファンタジーを欲している(必要としている)人が多いのかもしれ
> ません。コミュニケーションが難しくなるのも道理かと(まあ,こうまで
> 言い切ってしまうのはちょっと乱暴ですが)。

「はれとけ」と言う言葉がありますが、ファンタジーはこの「はれ」の部分に
垣間見られていたのでしょうが、現代は「け」がなくなっちゃって、ずーっと
「はれ」、ファンタジーの世界に生きてしまっているのでしょうか?確かに、
現代人が食べている食事は私にとっては毎日おせち料理のように見えます。

そう言えば、昨夜ホクレン会長の矢野さんから、「普通の小学校の給食に白米を
だしたら、何と20%の子供しか食べない」、弁当を持ってくるように言うと、
「何と20%の子供はコンビニ弁当をそのまま、60%はご飯だけ炊いておかずは、
お惣菜だった」と言う話を聞いて唖然としたところでしたので、生命を繋ぐ糧
である、「食」から日本人の生活は既に破壊されてしまっているのだと言うこと
を改めて認識しました。

> んですね。ハーマイオニーの場合,ペットの向こうに見ているのは家族じゃ
> なくて論理性ですけれども,そもそもペットってそういうファンタジーの拡大
> 装置なのかも。

専門用語が多くて(笑)、誰が誰だか良く知らないので、今度ビデオ屋さんに
言って参考文献借りてきます。

> しんどいことを極力排除して安全に楽に暮らせるように,つまりファンタジー
> の中で暮らせるようにしてきたので,もしかすると非婚化・晩婚化の原因は
> そのあたりにもあるかもしれません。

これは同感です。戦後そう言う夢のようなことが出来たんでしょうね、日本だけは。
しかし、これからも可能かと言うと私は全く悲観的です。逆に、何も生き残りの
知恵や体力、胆力の無い日本人だけは生き残れない世の中になって行く雲行きです。

この辺で、孫の代くらいにターゲットをシフトして考えを変えないと、まじで
やばいんじゃないでしょうか?それは私らの世代に課せられている課題のように
思えて、ちょっと拘っているのです。

> いま,今度の日曜に横浜国立大で開催されるシンポジウム(*)のネタを考えて
> いるので,つい頭がそっちの方にそれていってしまいました。失礼。
> * http://vege1.kan.ynu.ac.jp/esj/index.html

面白そうですが、時間が合わずに残念です。
私のほうからも、人間の臭いぷんぷんする人々が集まる集いと、その思いのたけを
紹介しておきます。今年12月18日、東大駒場キャンパス、学際交流ホールにて

私も何にも用意してませんが・・・兎に角壇上にいるはずです。

「黄土高原生態文化回復活動シンポジウム」
中国西北部一帯に広がる黄土高原。
二千年前には草原と森林が織りなす光景が広がっていましたが、
徹底した開墾の結果、
現在ではまとまった森林のほとんどない黄色い大地となっています。
春になるとこの大地を数千万の農民が耕し、
舞い上がった土が強風に吹かれ、
いわゆる「黄砂」となります。

この地域は一方で、漢民族文化の源流の地とも言われ、
また、中国共産革命の「聖地」でもあります。
長い歴史を通じた漢民族と北方民族との交流のなかで、
豊かな生活文化が育まれて来ました。

黄土高原の谷間に、
農民が自分たちの力で創り上げる窰洞とよばれる見事な家屋。
厳しい寒暖格差と乾燥に耐えて育った農作物の見事な料理。
谷間に響く民歌・腰鼓・锁呐の農民による高度な演奏。
こういった生活文化はこの地域の人々の将来を拓くための、
重要な文化的資源です。

私たちは長年のフィールドワークによる知識と経験を活かし、
黄土高原の人々とともに、生態環境と生活文化を、
同時的に回復するための活動を展開しています。
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/~yasutomi/

和尚


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